わさび菜は”からし菜”の変異種。
味はからし菜そのものですが、葉色が明るく奇麗で、しかもとても簡単に作れるのでご紹介します。
基本データ
品種:わさび菜
好光性種子
発芽適温:20℃
生育適温:5~20℃
播種時期:3~9月
pH:6.5~7.0
わさび菜は秋野菜です。
春先に蒔く場合は、株ごと若取りします(長日で塔立ちする)。
大株にする場合は、気温の低い時期を選ぶ。
一般的には9月初旬に蒔いて15cm間隔程度に間引き、20cm程度に育ったら外葉を掻きながら収穫する。
寒さには強いので冬を越えて春先まで収穫出来ます。
基本的に「からし菜」なので、からし菜と同じように育てます。
気温が低い日は、ビニールマルチでトンネル保温してます。
栽培のコツ
- 冷涼な気候を好み酸性土を嫌う。
酸性の畑の場合は、苦土石灰を施してください。 - 育ちが早く、収穫が長いので、良い畑を使ってください。
間引きを食べるので元肥は入れません(二度目の間引きの後で一度だけ追肥します)。
肥料が多い野菜は美味しくありません。 - 外葉を掻きながら収穫するのであれば、小型のプランターや鉢でも育てられます。
播種(苗作りも可)
収穫が始まるまでに二ヶ月ほどかかるので、逆算して種蒔き時期を決めます。
一般的に野菜は苗の間は高温に耐えられますが、ある程度大きくなっても温度が高いと、病気や発育不良を起こします。
種蒔きから一ヶ月後には、適温である20℃前後になるように播種してください。
わさび菜の種は小さいので、蒔きすぎないように注意します。
1cm間隔で1個ずつ蒔くようなイメージです(大体で構わないですが、多すぎるとヒョロっとしてしまいます)。
好光性種子ですが、光の有無よりも水分の方が大事です。
プラグトレイやポリポットでの苗作りも同じ要領で構いません。
水分が切れないように籾殻を使うなど工夫してください。
こちらの「ニンジンの発芽のコツ」と同じなので参照してください。
育成と間引き
種蒔きから数日で発芽します。
そのまま育て、混んできたら間引きます。
間引いたら軽く土寄せしてください。
気温が低いようならトンネルで保温。
間引きも美味しく食べられます。
元肥を使わない間引きは、柔らかくて美味しいですよ。
この程度の混み具合になったら二度目の間引きを行います。
二度目の間引きを行い、少し肥料を撒き、軽く土寄せしておきます。
収穫
高さが20cmほどになったら適宜収穫してください。
下葉だけの収穫でも良し、株ごと抜いても構いません。
あまり大きくすると硬くなるので収穫を忘れずに。
春先まで残して花芽がついたら、菜花として食べるのも美味しいです。
レシピ
新鮮な青々とした菜っ葉なら、なにをしても美味しいです。
特にこのわさび菜は、ピリッとした辛さと、からし菜の香りが白いご飯ととても合います。
おにぎりに良し、お浸しに良し、ツナと合わせたサラダもいけます。
若いわさび菜のお浸しは、ほんのり苦みがあり最高です。
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