三つ葉の育て方と人気レシピ|植えっぱなしの地植え栽培と水栽培

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ミツバを地植えして野生化させます。
野生化すれば放置状態でも毎年収穫。
半日陰が向いた野菜なので、裏庭や塀の陰など他の野菜が苦手な場所で育てます。
場所が合えば自分で種を落として野生化します。
室内での水栽培もできます。

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ミツバの特徴

ミツバは数少ない日本原産の野菜。
日本の気候や土地にあっているので、とても育てやすく、初めてでも失敗が少ないので育ててみてください。

ミツバの適温は15〜20度と冷涼な気候を好み、暑さ寒さに弱く霜に当たると枯れます(根は残る)。
初夏に花が咲く多年草で、場所が合えば種が落ちて野生化します。

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栽培時期

家庭でもよく行われている水耕栽培であれば一年中可能です。
種から栽培する場合は、春か秋に蒔くのが良いでしょう(夏は暑すぎる)。
お正月の料理に使いたいのなら、秋に蒔いてください。

ミツバを使ったお正月料理

水耕栽培

市販のミツバは大部分が水耕栽培されています。
水耕栽培にとても適した野菜で、ご家庭でも簡単にできるのでお試しください。
屋内で栽培するのであれば、時期はいつでも構いません。

  • 適当な容器に液肥を薄めて入れます。
  • 市販のスポンジ付きのミツバを根元から5cmほどの所で切り取ってください。
  • これを容器に入れます(スポンジは外しても付けたままでもどちらでも構いません)。
  • 屋内の陽の良く当たる場所に置いてください。

液肥には微量要素の含まれた「微粉ハイポネックス」を使用します。
また夏場は水が腐りやすいので、数日で入れ替える必要があります。

収穫するときは全体を切り取らずに、外側の茎を数枚ずつ収穫します。
こうすると再生が速いので料理に頻繁に使うことができます。

ミツバの水耕栽培
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種から栽培する

ミツバの発芽の適温は20℃とやや高いので・・・
・寒冷地では5月中旬~
・中間地なら4月上旬~
・暖地なら3月中旬~
の頃が種まき時期の目安です。

またミツバは発芽がやや難しい植物です(好光性種子)。
発芽率が低いので、種を一晩吸水させてから蒔きます。
また発芽まで10日ほどかかる場合があるので、刈った草などを上に載せておけば水分を保ちやすくなります。

プランターで栽培

プランターを使う場合は、市販の肥料入りの培養土を入手してください。
プランターに培養土を入れ、5cm幅で浅い溝を付け、1cm間隔で種を蒔きます。
小さいプランターや鉢などであればバラ蒔きでも構いません。
種は少し多くても後で間引くので問題ありません。

種を蒔いたら薄く土をかけ(好光性種子)てから鎮圧します。
必ず土を押しつけて種と土を密着させてください。
覆土が薄いので乾かないように水管理します。

プランターで栽培中のミツバ

苗作り

畑(庭)で育てる場合、種を直播きすると雑草に負けてしまうことがあります。
発芽まで時間がかかるのと発芽率の低さが原因です。
苗を作ってから移植すれば確実です。

プランターの場合と同じように、ポット(セルトレイ)や育苗箱に市販の培養土を入れてください。
種をポット(各セル)に4~5粒ほどバラ蒔きします。

種を蒔いたら薄く土をかけ(好光性種子)てから鎮圧します。
必ず土を押しつけて種と土を密着させてください。
覆土が薄いので乾かないように水管理します。

ミツバの小さい苗

間引き

本葉が2〜3枚になったら混み合ったところを間引きます。
ミツバは密集させて育てた方が茎が柔らかいので、あまり丁寧に間引きする必要はありません。
特に密集してるところだけを抜きましょう。
ポットやプラグトレイの場合は、数本残すように間引きします。

定植

ミツバは半日陰で育ててください。
日陰ぎみの方が美味しいものが採れます。

本葉3〜4枚のころに畑に植え付けまが、やや湿潤な土が向いてます。
ミツバは元々は水辺に生えている植物なので、湿り気のある場所を好みます。
何カ所かに定植しておけば気に入った場所で増えていきます。

苗を株間10cmほどの間隔で植えてください。
事前に苗に十分水をやってから植え付けると成績が良くなります(ミツバは水が大好き)。

なお食用として市販しているミツバの根の部分を植えても栽培できます。
茎を5cmほどのところで切って茎葉は料理に使い、根は植え付けます。
数日すると茎の中に隠れていた新芽が伸びてきます。

定植して育ったミツバ

野生化

苗を数カ所に定植して、野生化しやすい場所を見付けてください。
一冬越えて翌年の春に芽を出せば第一段階は成功です。
更に数年は見守り、増えていくようであれば野生化は成功。
一度野生化すればあとは勝手に増えていきます。

数年すると硬くなり香りも落ちてきます。
柔らかい新鮮なミツバを使いたい場合は、茎を切り戻してください。
数日で柔らかい新芽が出てきます。

野生化したミツバ
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茶碗蒸し

ミツバと言えば茶碗蒸し。
白だしで作る茶碗蒸しは、余計な味がせずさっぱりと頂けます。
蒸すのが手間ですが、ここではフライパンで蒸すので簡単です。

材料(二人分)と調理

材料はお好きなものをアレンジして下さい。
蒸し器は要りません(フライパンで蒸す)。

完成した茶碗蒸し

<材料の例>

  • 卵:1個
  • エビ:4尾(60g)
    エビは身だけにして背わたを取り、塩をまぶして洗い水気を切る。
  • ささみ:1本(50g)
    筋がある場合は外し、小さめのそぎ切りに。
  • しいたけ:1個
    軸を外し放射状に切れ目を入れる。
  • その他:かまぼこなど
    お好みで薄味の材料をお使い下さい。
  • ミツバ:適量
    これもお好みで加減します。
  • 白だし:大さじ1、水:150cc
    白だしは塩分があるので入れすぎに注意。

<調理>

  • 卵をボウルで泡立てないように混ぜ、白だしと水を加えて網で濾す。
  • 蓋付きの茶碗に全ての材料を入れ、卵液を静かに注ぎ入れる。
  • 深めのフライパンにふきんを敷き、お茶碗を載せ、水を茶碗の高さの1/3程入れる。
  • フライパンに蓋をして煮立たせます(2分間)。
  • 非常に弱火にして10分、火を止めて10分待つ。
    弱火に出来ない場合は5分で火を止めても構いません。

完成!

栽培データ

ミツバはビタミン類が含まれる栄養満点の野菜。
含まれる栄養価は、ビタミンA・B群・C、また鉄・カルシウムが豊富に含まれています。

お吸い物や蒸し物に添えることが多いですが、アクが少なく淡白な味のため、卵とじ・お浸し・和え物・酢の物・天婦羅などにも使える野菜です。

科名:セリ科(セリ・ニンジン・パセリ・セロリなど)
草丈:25~35cm
連作障害:あり(3~4年)
適した場所:日向~半日陰
土壌酸度:pH6.0~6.5
株間:5~10cm以上
畝幅:30~60cm
畝高:5~15cm(平畝)
発芽適温:18~22℃
生育適温:15~22℃

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