種蒔きした後に無意味な水遣りをしてませんか?
じょうろで水を撒く程度では、いくら頻度を増やしても百害あって一利無し。
黙って雨の降る時期を待ちましょう。
種は雨を待てるし、種にとってもその方が良い。
水まき実験
自分の畑にじょうろで水を撒く実験をしてみてください。
まず播種した時と同じように土を鎮圧します。
じょうろで水遣りしてから、シャベルで土を掘ります。
いかがですか?
10cm染みてましたか?
恐らく2cm位しか染みてないと思います。
そうなんです。水はなかなか染みていかないんです。
中途半端な水遣りの結果
種を蒔きました。
じょうろで水遣りしました。
深さ2cmまで水が染みたとします。
この状態で発根した種は、根を下に延ばしていきます。
発根の速度は速くあっと言う間に2cmを越えます。
でも水は表面の2cmしかない。
発根した種は下へ向かうのを諦めて表面の水を求めて横に広がります。
横に広がった根は土が乾くと直ぐに弱ってしまいます。
こうして発根直後から出来の悪い株が作られます。
セロリの発根3日後。
既に2cm以上あります。
雨を待つ
種を蒔いたら水遣りしません。
黙って雨を待ってください。
雨が来るまで種は動き出さないので、種を蒔いたら何もせずに放置します。
天気予報はあてにならないので雨雲レーダーなどで自分で判断してください。
降雨の後の種蒔きでも良いのですが、畑に入りにくいと言う欠点があります。
通路に草を生やすことで、この欠点をカバーできます。
シトシトと長時間降るのが最良の雨です。
ただし「少雨」の場合は要注意。
水の染みた深さが浅い場合は、じょうろで撒いたのと同じ結果になってしまいます。
こんな少雨の場合は水を追加してやります(刈草を載せるのも良い)。
また発芽の様子を見て、不調なら蒔き直します。
雨上がりの畑。
種蒔きには雨が一番。
雨が待てない場合
播種時期の都合などで雨が待てない場合もあるでしょう。
畝に溝を付けてから水遣りし、その後で種を蒔きます。
水平になるように畝を作ります(水平度が悪いと、水遣りの時に水が均等に行き渡りません)。
畝を作ったら、一辺が3cmほどの角材(の角を)を強く押しつけて逆三角の溝を作ります。
かなり強く押しつけて鎮圧してください。
溝を掘るのではなく、角材の圧力で土を圧縮して凹ませます。
ここに水をたっぷり流し込みます。
溝の中に水を流し込む。
水が染みこむのを待って種を蒔いてください。
覆土して再度の鎮圧と水遣りをします(鎮圧が大事)。
また種を蒔く部分にだけ「苗作り用培養土」を入れる方法も有効です。
播種、覆土、鎮圧して再度の水遣り(培養土を使用)。
必要ならカバーしてください。
新聞紙や不織布を載せておくだけで蒸散をかなり防げます。
ここでは新聞紙でカバーしました。
まとめ
雨が降らないときに苦労して種蒔きする必要はありません。
家庭菜園です、出荷期限があるわけじゃありません。
雨とじょうろでは比較になりません。
どうか雨を利用して下さい。
雨が降ったらゲンコツで凹ませて種を蒔くだけ。
乾き気味なら刈草を載せるのも良い方法です。
コメント