ヨイショ記事ではなくて、ホントの話どっちが良いの?
それぞれ長所・短所が有りますが「合った場所で使う」のがキモ。
筆者宅には激安ダイニチが4台、激安トヨトミが2台あります。
結論
ダイニチ:洗面所・台所(短時間使う場所)
トヨトミ:居間・仕事部屋(長時間使う場所)
ダイニチ:点火は早いが、うるさい、電気食い、年に一度の灯油抜き作業あり。
トヨトミ:点火は遅いが、静か、省電力、灯油抜き作業なし。
※燃費に有意な差は認められません。
ダイニチは点火が早いだけ(でもこのアドバンテージはでかい)。
トヨトミの静かさもアドバンテージでかい。
燃焼方式が異なる
※この記事は10年前の製品を使用して書いてますが、燃焼方式は両社とも現在まで変わっていません。
両社の違いは燃焼方式の差から来ています。こちらのサイトの画像を使用しています
ダイニチはブンゼン式(キャブレター状の気化器でガス化してから燃やす)。
→ 点火は早いが気化器が故障する(筆者宅では10年間で故障2回)。
トヨトミはポット式(お皿に敷いたマットに灯油を垂らして燃やす)。
→ お皿を温めるのに時間がかかるが、故障しにくい(10年間で故障ゼロ)。
それぞれの長所と短所
ダイニチの長所は、点火が早い・・・これだけ。
台所の足下や洗面所など、点火が早いのでさっと暖めるのに便利。
短所はシーズンオフ時の空焚き作業、それと消費電力が多い(点化時300W以上、運転中150W以上)、
消費電力が多いと言っても、150Wで8時間の電気代は40円程度・・・灯油代に比べれば微々たるもの。
それよりもシーズンオフの作業がかなり面倒・・・これをしないと故障しやすい。
トヨトミの最大の長所は、シーズンオフの作業が無いこと。
それと消費電力が少ない(点化時300W以上、運転中10Wほど)。
そして静かなんです。
居間や仕事部屋で長時間使う場合は、静けさと電気代の少なさは結構大事。
最大の短所は点火が遅い・・・これは痛い。
真冬の朝の着替え時など、3分近く待つのはキツイ。
その代わりシーズンオフに何もしなくて済むのはかなり有り難い。
細かい部分の比較
両機種の細かい部分での長所・短所をご紹介します。
細かい部分ですが10年ほど使ってると少し気にかかることも。
- 燃焼時の音
-
ダイニチの燃焼方式(ブンゼン式)は、シャーッと音が出ます。
トヨトミは非常に静かで、部屋が暖まってくると動作していても分からないほど。 - 最小燃焼時の火力
-
ダイニチの方が火力の上下の範囲が広い。
トヨトミは最小燃焼時でも火力が結構強いので、部屋の温度が上がりすぎることがあります。 - シーズンオフ時の手間
-
ダイニチはシーズンオフ時には石油を抜いて、空燃焼させる必要があります(翌年まで灯油を入れっぱなしにすると故障することがある)。
その点、トヨトミは何もせずに翌年まで放置で問題ありません。<故障頻度>
ダイニチはこの十年で2台故障しました。修理費は1万円ほどなので、新品を買っても大差ないかも。
トヨトミは一度も故障しないので、修理費は分かりません。 - 燃焼時の匂い
-
どちらも点火してしまえば匂いはしません。
ただトヨトミは点火・消化時に多少匂いが出ます(この匂いを嗅ぐとクシャミが出る)。
新しい機種は匂いが減ってますが、それでもいくらか感じる。スポンサーリンク
シーズンオフ時の作業(ダイニチのみ)
ダイニチはシーズンオフ時には、灯油を抜いて空焚きする必要があります。
ダイニチの燃焼方式はブンゼン式と言い、キャブレターのように細かく複雑な構造です。
この中に灯油が残ると故障の原因になるようです。
以下の作業を行うようになってからは、一度も故障したことがありません。
ご近所のホームセンターなどで、左写真のようなスクイーズ ボトルを購入してください(容量は500cc)。
これの先端(曲がっている部分から先)を切って使います(右写真)。
本体から灯油タンクを外し、中を見ると下写真のようになってます(灯油フィルターを横に避けたところ)。
この中に灯油が溜まっているので、ここにスクイーズボトルの先端をさし込みます。
ボトルをぎゅっと握って放すと灯油が吸い上げられてきます。
吸い上げた灯油は灯油タンクに移してください(一度で全部吸い上げられないので何度か繰り返す)。
すっかり灯油を吸い上げたら、電源スイッチを押して点火します。
自然に消化するまで待ちます(灯油ポンプがカタカタと空回りする音が出ます)。
これで内部の灯油はすっかり空になりました。
本体と灯油タンクは別々に保管します。
お疲れ様でした。
フィルターの掃除には、スプレー式のパーツクリーナーが便利です。
目に詰まったゴミなどを簡単に吹き飛ばすことができます。
ダイニチの最新型(2023)
なんと言っても高速点火40秒は凄い。
最新型は高いので型落ちするのを待ちましょう。
また余計な機能はほぼ不要で、基本機能だけの安いので十分です。
トヨトミの最新型
最新型を使ってないので分かりません。
筆者宅では2016の製品が最新ですが、2010の製品よりも点火・消化時の匂いがかなり減ってます。
やはりとても静かで仕事部屋にはピッタリです。
灯油ポンプ
トーヨーオートポンプの電動灯油ポンプ(自動停止)、これが一番使いやすいです。
型番はTP-MS20。
約2,500円。
ありふれた電動ポンプですが、これは良くできてます。
このポンプはONのボタンを押すだけ・・・これだけで終わり。
灯油がタンク一杯になると自動停止。
あとは何もしなくて良いんです(中には自動停止後にスイッチをOFFにしないといけないポンプもあります)。
色々な電動ポンプを使ってきましたが、私はこれこそ最高だと思います。
薄い・・・タンクケースの蓋が綺麗に閉まる。 電池が長持ち・・・岩手でもENELOOPに一度の充電で一冬は十分に持つ。 壊れない・・・既に4年目。 薄い、値段が手頃、故障しない。 ただ一台目は赤矢印の所から石油が少し漏れたので、針金で縛って使ってます。 3年後に二台目を購入しましたが、こちらは全く漏れません。 たかが石油ポンプですが、これで結構当たり外れがあるもんです。 このポンプはお薦めです。
コメント