家庭菜園での雑草対策｜雑草ごと耕して再利用

家庭菜園では雑草を大事にして下さい。
草と共生すれば草が堆肥になり追加の堆肥が少量で済みます。
プロ農家の畑がツルツルなのは手間を減らすためで、真似する必要はありません。
雑草だけで足りない場合には堆肥を入れます。

家庭菜園とプロ農家を混同しないでください。
目指す方向が全く違います。
「家庭菜園は美味しい方向、プロ農家は楽に儲かる方向」
WEBサイトの記事は大部分が「儲かる方向」の記事であり「美味しい方向」の記事ではありません。

極端な畑

雑草管理に関する記事の一覧はこちらです。

堆肥の役目は「良い土を維持する」こと。
極端な畑の例として･･･
１，堆肥を一切入れない：5年ほどで土がカチカチになります。
２，自然農：土は良い状態だが手間が凄い。

１は当然ダメですよね。
　土がカチカチになり肥料も効かなくなります。
２の自然農は、例えば種を蒔く部分だけ幅10cmほど手で草を抜いて種蒔きします。
　手間が凄くて根性が無いと続けられません（好きでやってる人も居ます）。

この１と２の間で「なるべく楽に野菜を作る」方法を考えます。
A：肥料成分の少ない牛糞堆肥やバーク堆肥を購入して使う。
B：落ち葉や雑草を集めて積んで堆肥を自作する。
C：雑草をそのまま漉き込んで堆肥とする。

ここではCの方法を紹介しています。
畑を「雑草の場所」と「野菜を作る場所」に分け、一年毎に場所を交代する。
堆肥が足りない様子なら牛糞堆肥を購入して追加する。

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雑草の役目

畑の土をふかふかにする＋多様にする。

・雑草は根の力で畑の土をふかふかにする。
・土の中を多様にして野菜のために良い状態にする。

根が深く張ることで土を勝手に耕してるのは勿論です。
それ以外に雑草が生えることで土の中の菌類も多様になります（菌類が単純化すると連作障害が出ると言われてる）。
とにかく「多様にする」ことが美味しい野菜には必要なので
畑を複雑に無秩序に
してください。

耕運機を使うと簡単に畑をツルツルにできます。
畑をツルっと単純化させると、草刈りが不要だし見た目も良くて気分が良い･･･ツルツルの畑は所有者の趣味の部分も多い。
でもそこで育つ野菜にとってはちっとも良い環境じゃありません。
草が一本も生えてない綺麗な畑を目指さない（趣味なら別）。

家庭菜園では、なるべく楽して大量生産する（お金を稼ぐ）必要はありません。
なるべく楽して美味しくする方に力を入れて下さい。

自分に都合の良い雑草を生やさせたい場合は、こちらの記事をご覧ください。

畑の回転

野菜を作る場所と草を生やしておく場所を分けます。
これを毎年ずらします。

耕していると土の様子で堆肥の効き具合が分かります。
堆肥が効いてない場所は野菜を作らず放置して草を生やさせる（クローバーを蒔く場合もある）。
畝の長さの都合などで使いたい場合は雑草堆肥や牛糞堆肥を入れます。

耕運機で畑の一部だけを耕します（全面を耕さない）。
ここで大事なのは両側の草。
来年は草の方を耕して（漉き込んで）野菜を作ります。
今年耕したところは来年と再来年（またはその翌年も）は草を生やさせます。

自然はエントロピーが増大していきます。
これを大事にして畑を多様・無秩序な状態にして野菜を作ります。
自然農と言う手法が究極でしょう。こちらをご覧ください

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雑草との共存

自然農の人は本当に「草の中に種蒔き」しますが、手間が凄くて真似できないので、私は使うところだけ耕してます。
既に30年以上同じ畑を使ってますが、土も軟らかく野菜も美味しくできてます。
コツは「いかに草を多く残すか」（耕す場所をなるべく減らす）。

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総括

考えてみれば当たり前の事ですよね。
どこもかしこも土のあるところには雑草があるのが当然。
これが自然の姿です。

この自然の中で野菜を育てますが、余りに手間がかかるのはつらい。
「雑草の中で野菜を作らせてもらう」が、毎日草取りではきつい。
じゃここは耕す、ここは手で草を抜く、ここは草刈り機を使うなど。
自分が妥協できるところで手を打ちます。

「多様な環境での野菜作り」で美味しい野菜を手に入れて下さい。
また多様な環境であれば畑が長持ちします。

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