野菜栽培の近道|初心者におすすめの基本と簡単に作るコツ

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野菜を栽培して30年の間に得た実体験の情報を紹介しています。
見た目や収穫量ではなく「自分や家族が食べるための野菜を作る」。
野菜をより美味しく育てる方法と、簡単に作る手の抜き方があります。
野菜栽培でお金を稼ぐわけではないので、プロの真似をする必要はありません。

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目的は自分で食べるため

色々な野菜の栽培方法の一覧
自分で食べるために作る、売って金を稼ぐためじゃない

 基本はこれです。
 このことをしっかり頭に入れておかないと、やる事がおかしくなる。
 「自分で食べる農法」と「金稼ぎ農法」で何が違うのか?

  • 長期間の収穫を目指す。
    台所に長期間・少量ずつ届くようにする。
    このためには完成が不要な野菜を多く作る(間引きを食べる)。
  • 収穫量や見た目ではなく、味の良さを目指す。
    野菜を美味しくすることに力を入れる。
    収穫量や見た目を狙ってプロの真似をすると不味くなります。

以下の野菜は完成を目指します(これ以外は間引きで食べる)。
熟さないと美味しくない野菜:トマト、イチゴ、芋類(カボチャとスイカは今は作ってない)
完成品も欲しい野菜:キャベツ、白菜

例えばジャガイモ。
プロは一個120gのジャガイモを育てようとします。
これより大きくても小さくても売値が下がるから、120gのために大変な手間をかけます。
家庭菜園で120gを追求する必要がありますか?50gや200gじゃだめですか?

例えば大根。
曲がりが1.5cm以内の規格に合わないとダメですか?肌が滑らかじゃないとダメですか?

例えばレタス。
320g以下は受け付けてもらえないので窒素肥料を山ほどつぎ込みます。こうして繊維を太らせて巨大化します → 病気に弱くなる → 虫が付く → 薬を撒く。

家庭菜園で目指すのは「おいしさ」です。120gや1.5cmではありません。
大多数のサイトの記事は120gや1.5cmを目指してます。
プロの真似をして余計な努力をしないでください。
また「肥料が多いと不味くなる」ことも覚えておいてください。

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栽培のために

美味しい野菜を作るために気を付けること。
相手(土地と気候)に合わせるのが大事です。

野菜は肥料で育てるのではありません。
野菜は「土と太陽」で育てます。
「沢山採りたい、大きくしたいから肥料をやる」のは全くの間違い。

肥料が多いと繊維が太くなり味が落ちます。
また腐りやすく病気になりやすく、良いことなど一つもありません(残留窒素の問題も出てくる)。

適地適作

これに尽きる。
自分の食べたい野菜を作ろうとせず、土地に合った野菜を丁度良い時期に作る。
でも食べたい物を作りたい。
このときは「土地に合わない物を無理して作ってる」と言う事を忘れないように。
ナス、トマト、ピーマン、キャベツなどは無理して作ってる。
「無理してるから問題が出て当たり前」と考える → だから気を遣って作る。

あまり無理をしなくても美味しく作れる野菜を狙って作ります。
無理して作っても買った野菜の味と大差ないなら買う方が簡単です。

畑を休ませる

畑が狭いと厳しいですが、休ませると良いことばかり。
使った畑には雑草を生やしてほっとく。
年に数回刈り、刈草もそのままほっとけば勝手に堆肥になる。

こうすると野菜が確実に美味しくなるし、それに元気に育つので虫が付きにくい。
肥料の効きも良くなるので、ほんの少量の化成肥料で十分。

「虫が付く」と言う事は、その野菜が弱ってる証拠。
虫は結果であり、その前の段階でなにか失敗(無理)してる。
畑を休ませて丈夫な野菜を育てると虫食いが減ります。

畑から野菜を採ると言う事は、畑から何かを持ち出してる。
雑草を生やすことで減った分を補充してやる。雑草の種も落ちれば種に含まれた栄養分が畑に入る。
雑草は太陽光線を受けて光合成をしてなんらかの物質を生成し、それが畑に入る。
畑から採るばかりじゃなくて、こうやって畑に返す。
堆肥を畑に入れる・・・これは雑草堆肥が不足する場合にやることです。

畑を休ませられないようなら、雑草の間に野菜を植える手もあります。
通路などは耕さず草を生やしたままにしておく、または野菜を植えるところだけ草を取るなど。

クローバーや雑草を生やして休ませ中の畑。
種が落ちるのを待って草刈りする。

混作する

同じ場所になるべく色々な野菜を植えることで、土中の環境を単純化させない。
一種類の野菜をずらっと植えるのは最悪。
その野菜を好む虫や菌類が集まってしまいます。
「生物多様性」と言うことを意識して下さい。

もし管理しにくくなるようなら適当に加減すれば良い。
お金を稼ぐわけじゃないんで、単種類を大量生産しない。

たとえ連作可能な野菜でも連作はしない。
南北に畝立てした翌年は東西に畝立てする。
通路には雑草を生やすなど、土中環境を複雑に保つようにします。

こう言う栽培方法は最悪です。
白菜好きの虫や菌類が集まり、病気も発生するので、大量の薬で対処するしか無くなります。
野菜は工業製品ではありません。

リビングマルチを基本とする

雑草に埋もれた状態で野菜を作る。
雑草に負けるようなら雑草を刈る・・・当たり前。
リビングマルチだと管理が面倒ならビニールマルチを使うけど「基本はリビングマルチ」とする。 

間引きで収穫

(完成品を狙う野菜以外は)菜っ葉や根菜は大きいのから間引いて収穫。
間引けば小さいのが育つので、長い期間にわたって間引きが採れます。
間違っても「弱い小さいのを間引く」などと言うことをしない・・・これは金稼ぎ農法。
採ってるうちに間引きが段々大きくなっていけば十分です。

種を採る

種は勝手にこの土地を学習してるわけだから、この学習した能力を大事にしよう。
自家採種した種は発芽率抜群です。
出来れば自然発芽する時期を見つけて、その時期に苗作りするのが最高。 

化成肥料も薬も使う

「有機」と言われる肥料はなるべく使わない。
有機肥料は成分や効き目の長さが曖昧で、肥効を切りたいときに切れない。

化成肥料は良いのを使う。
特にこのスミカエースは成績抜群。そこらのホームセンターで売ってる肥料と雲泥の差が出る。
たかが肥料でもかなり差があります。

堆肥は牛糞堆肥のみ使う(他の堆肥は肥料成分が多すぎる)。
ただし畑を休ませることで自然堆肥が入っていれば、特に堆肥を入れる必要は無い。
堆肥を使わないと畑が弱るのは、毎年同じ畑を使い続けてる場合です(堆肥を入れずに5年ほど使い続けると、土の痛みがハッキリ出てきます)。

薬を使う。
虫に手で対抗出来るのは、植え付け面積が少ない場合だけ。
年間を通して自給自足できる程の面積があると、手で捕殺は無理です。
定植直後(苗が一番弱い時期)なら収穫までの時間が長いので、結構色々な薬を使えます。

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苗作りについて

播種から苗作りの辺りで気を付けること。
豆以外の種は水に浸けた方が発芽しやすい。
でも長時間になると確実に発芽率が悪くなる。
発芽には酸素が重要だから、長く浸けすぎないように。
植物の種類によって発芽動作の開始タイミングが異なるので、水に浸ける時間には注意。

吸水中には加温しない。
加温によって発芽動作が開始し、酸素が必要になる可能性がある。
なおニンジンなどの小さい種は濡れると蒔きにくくなるが、カキ殻石灰や糠でまぶせば扱いやすい。
給水時間は、牛蒡、オクラ、スクナカボチャ、ズッキーニは24時間程度。
大豆(枝豆)は吸水させないこと。

発芽には酸素が重要。
種蒔きした鉢を密閉容器やビニール棚の中に入れっぱなしだと、間違いなく発芽が悪くなる。
同じ理屈で水でビシャビシャな培養土に深植えしたりするのも禁止。
なおスーパーミックスAは、水持ちが良いから気を付けて使いましょう。

発芽の地温は大体26~32℃ほど。
温室内の温度じゃなくて地温なので要注意(鉢に温度計を挿しておけば確実)。
キャベツ、キュウリなどの中温系でも26~32℃であれば順調に発芽する(セロリは25℃以上では発芽しない)。
枝豆、ナス、万願寺トウガラシ、トウモロコシ、オクラ、カボチャ系は30~32℃の方が発芽が早い。
フェンネル、牛蒡、ニンジン、白菜なんかは露地に放任で発芽するので加温の必要なし。

光よりも水と酸素と温度が優先する。
嫌光性の種や好光性の種があるが、光が関係するのは条件が悪いときだけ。
水と酸素が充分にあり温度も適当であれば、光は有っても無くても発芽する。
「この種は覆土しない」などの記述があっても、水分が維持できないなら覆土する。

定植は遅れないように。
早めは良いけど、遅めはダメ。
根が鉢の中を回ってしまうと、定植後に根がなかなか伸びない。
キャベツも白菜も本葉5枚頃までには植えてしまおう。3枚や4枚でも問題ナシ。

好光性種子の暗室発芽

こちらは好光性種子と言われている春菊での実験。
光の無い真っ暗な箱の中で発芽させる。
地温26℃を維持すると僅か40時間ほどで綺麗に発芽する。
光よりも水分や温度の方がはるかに重要なことが分かります。

ほぼ全て発芽。
光が無いのでモヤシ状態ですが、発芽には問題はありません。

種について

種子に関する情報です。

タネの寿命

 寿命1~2年:ネギ・タマネギ・ニラ・ゴボウ・ニンジン・ミツバ・インゲン・ラッカセイ
 寿命2~3年:キャベツ・ハクサイ・カブ・ダイコン・レタス・ピーマン・マメ
 寿命3~4年:ナス・トマト・キュウリ・カボチャ・マクワウリ

発芽適温

15~20℃:レタス、ホウレンソウ
15~25℃:ニンジン
15~30℃:キャベツ、ダイコン、カリフラワー
20~25℃:ハクサイ、ブロッコリー、カブ
20~30℃:トマト、ナス、ピーマン、ゴボウ
25~30℃:キュウリ、スイカ、メロン、カボチャ

好光性種子

 ニンジン、シュンギク、ゴボウ・・・セリ科やキク科。
 セロリ、ミツバ、レタス、シソ、コマツナ。

嫌光性種子

 ネギ、ニラ・・・ユリ科。
 ナス、ピーマン、トマト、唐辛子・・・ナス科。
 タマネギ、ダイコン。

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連作について

連作に強い野菜

ダイコン、ニンジン、カブ、ズッキーニ、トウモロコシ、シュンギク、シソ、ホウレンソウ、ネギ、ニラ、コマツナ、チンゲンサイ、タマネギ、ラッキョウ、サツマイモ、サトイモ

連作に弱い野菜

ナス科:ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、シシトウ
マメ科:エンドウ、インゲン、エダマメ、ソラマメ
ウリ科:キュウリ、スイカ
キク科:ゴボウ、サラダナ、レタス
アブラナ科:キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、カリフラワー
その他:ナガイモ、ショウガ

虫と農薬の対応表

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