野菜の残留窒素の危険性|日本には残留農薬のような基準・検査が無い

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ブルーベビー病で39人の赤ちゃんが亡くなりました。原因はほうれん草の残留窒素でした。
ポックリ病で年間に100頭の牛が死んでます。原因は牧草の残留窒素です。
日本には残留窒素の基準そのものが存在しません。

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ブルーベビー病とポックリ病

日本の農薬の残留基準はEUの100倍へジャンプ
日本には窒素の残留基準は存在しない(野放し)へジャンプ

1956年に米国でほうれん草を食べた赤ちゃん39人が亡くなりました。参考記事
離乳食としてほうれん草のすりおろしを食べた赤ちゃんが真っ青になり、30分もしないうちに死亡。
278人の赤ん坊がこの中毒にかかり、そのうち39名が死亡した。
原因はほうれん草に含まれていた残留窒素でした(農薬ではない)。
青菜野菜には残留窒素が多い。

日本では毎年100頭前後の牛がポックリ病で死んでます。参考記事
原因は牧草に含まれている残留窒素。

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窒素が残る

肥料の「窒素」が形を変えて残ります。参考記事
野菜栽培で肥料を過剰に与えると、野菜は使い切れなかった余分な窒素(硝酸態窒素)を自分の中に溜め込みます。

化成肥料も有機肥料も窒素成分に差はありません。
「有機肥料なら大丈夫」と誤解しないでください。

高く売るため、立派に見せるため、規格に合わせるために大量の肥料が使われています。
特に窒素は野菜の葉茎を育てるのに使われます。
規格以下の大きさのほうれん草は市場に出せません(捨てる or 道の駅などで売る)。
規格以下の重さのキャベツや白菜は市場に出せません(捨てる or 道の駅などで売る)。

怖いほど見事に揃ったほうれん草。

もしあなたが農家ならどうしますか?
肥料をタップリ使って、大きくて青々とした立派な野菜(高く売れる)を作りたいのは当然です。

肥料は農薬と違い、日本には規制が無いので幾ら使っても構いません(EUや米国には規制がある)。
実際にスーパーの水菜を調べたら、EU基準の2倍以上の値でした。参考記事

野菜を自作する以外に防衛方法はありません。

自作時の注意点

収穫時における土壌中の肥料成分をできるだけ少なくする
このためには・・・
「畑にやたら肥料を撒かない」
「栽培期間の短い野菜(ほうれん草や間引き菜)には肥料を使わない」
「追肥は苗が小さい早期だけ(栽培後半には肥効を切る)」
「肥効を切りやすい肥料を使う(有機系の肥料は使わない)」
「雑草を利用して良い土にする(少肥で済む)」

家庭菜園では間違っても「大きくて立派な野菜」を目指さないでください。
小さくても色が悪くても、残留窒素の少ない野菜を目指してください。
「味第一」で作れば残留窒素も減らせます。

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硝酸態窒素について(詳細)

窒素はアミノ酸やタンパク質、またクロロフィル(葉緑素)の元となり、植物を構成する重要な物質です。
この窒素は土の中で化学反応により酸化されて、硝酸態窒素に変化します。
植物はこの硝酸態窒素を利用しています。

植物と硝酸態窒素

植物の成長には窒素・リン酸・カリウムが必要ですが、窒素は葉や茎の成長に使われます。
ただ植物は大気中の窒素を直接吸収することができないので、土壌に含まれた硝酸態窒素を根から吸収することで窒素を取り込んでいます。
植物はこの硝酸態窒素をため込んで蓄えておくことができます。

農作物との関係

農作物は「より大きく、見た目が良い」ものが高く売れます。繊維が太くなり不味くなっても見た目の方が大事。
見た目を良くして高く売るために肥料として窒素を畑に入れます。
自然界にある窒素だけで野菜を育てていたのでは、農家はやっていけないでしょう(市場で拒否される)。

植物は成長に必要な分以外の硝酸態窒素も、あればあるだけ取り込みます。
市場に出ている野菜の中には、この余分な窒素が含まれています。

人間への影響

人間が野菜を食べて取り込んだ硝酸態窒素は、体内で化学反応して様々な物質に変化します。
代表的な症状はメトヘモグロビン血症(前述のブルーベビー事件)。
発癌性も疑われています。

人間にとって硝酸態窒素は全く不要な物質です。
ところが日本の野菜(特に葉菜類)には多く含まれており、近年やっと問題視されるようになってきました。

農薬の残留基準はEUの100倍、硝酸態窒素の残留基準は存在さえしない。
世界の基準とはかけ離れた、日本の野菜が市販されてます。
家族を防衛するには、野菜自作しか方法がありません。

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