石倉ネギと九条ネギが有れば、一年中途切れずにネギが食べられます。
色々なネギを作ってきましたが、どうやら品種が決まってきました。
石倉ネギ(一本ネギ)を基本にして、九条ネギでカバーする。
これで一年中納豆とラーメンが美味しく食べられます。
なおこの二品種は全く性質が異なるので、育て方も収穫の仕方も随分異なります。
この記事は現在進行形なので、後ほど写真などを追加します。
九条ネギには「九条太ネギ」や「九条葉ネギ」などが有りますが、ここで使っているのは「九条太ネギ」です。
この品種は葉ネギと長ネギの中間のような存在です。
より細い品種が欲しければ「九条葉ネギ」や「九条細ネギ」などを選んで下さい。
この記事では「九条ネギ」と記述してますが「九条太ネギ」の事です。


ネギは家庭の常備野菜だよね。
やすべぇネギの入ってないラーメンや納豆は、拙者はお断りで御座る。
石倉ネギと九条ネギ
ネギに関連する記事の一覧も参照してください。ネギの記事一覧(タグ)
石倉ネギは春になっても葱坊主が出来ません(生殖成長しない)。
つまり春先から夏を越えて冬まで、一年中あの太い一本ネギが収穫可能という事です。
一方、九条ネギは春になると葱坊主が出来ます。
葱坊主が付くとどうしても味が落ちます。
この二つのネギを組み合わせれば、それこそ一年中ネギに困りません。
7月に九条ネギの苗を作り、秋から翌春まで食べる。
8月には石倉ネギの苗を作り、翌春から冬まで食べる。
こんなスケジュールで行きます。
ネギは以下のような条件で育てます。
- 連作障害:あり(1年)
- 発芽適温:15~30℃
- 生育温度:15~20℃
冷涼な気候を好む(夏は苦手) - 好適土壌:6~6.5
ネギ苗の育苗。
左は7月播種の九条ネギ、右は8月播種の石倉ネギ。

石倉ネギ
石倉ネギは一本ネギです。
そして春になっても葱坊主が出来ません(生殖成長が苦手なので植え替え不要)。
・8月に苗作りを開始
・10月に定植(そのまま越冬)
これだけで翌年の春から冬まで途切れずに収穫できます。
つまり石倉ネギは一度定植してしまえば「放置状態で収穫だけすれば良い」と言うことです。
石倉ネギを栽培中は九条ネギを食べて下さい。
石倉ネギの苗作り
苗作りは簡単です。
セルトレイでもプランターでも畑に直播きでも構いません。
ここでは8月初旬に72穴のセルトレイに種を2粒ずつ入れて育ててます。
畑で苗作りする際には、畑表面に市販の安い培養土を1cmほど平らに敷きます(草避けと保水力の安定のため)。
一ヶ月ほど育てたら、少量の化成肥料かPK液肥を与えて下さい。
10月に入って鉛筆ほどの太さになったら、そろそろ定植します。
少しぐらい遅れても問題ありません。石倉ネギは簡単には生殖成長に入らないので(春先に葱坊主が出来にくい)、苗が大きくなっても慌てる必要はありません。
石倉ネギの畝の準備と苗の定植
広い畑が必要です!
石倉ネギは特に畝幅を広くしないと、土寄せが出来ません(畝幅が狭いと畝の肩から土がこぼれてしまい、土を高く盛ることができません)。
筆者はこのような畝に定植しています。
ここでは80cm幅の畝にしてますが、100cm幅でも勿論構いません。
畝幅は広ければ広いほど土寄せがし易くなります。
石倉ネギにはとにかく畝幅の広い畑を用意して「白い部分の長い本格的なネギ」を目指してみて下さい。
畝の幅と土の盛り上げ高さは比例します。つまり「畝幅=ネギの長さ」です。
なお畝の中心には深さ20cmほどの溝を掘りますが、最終的には土で塞いでしまうので、通気性を確保するために溝の底や中に落ち葉や干し草などを入れます。
やすべぇネギなんて一列に植えるだけだから、狭い畝幅で構わないで御座ろ?
とんでもない!逆だよ、石倉ネギは特に幅広な畝が必要なんだ。
苗を溝の中に定植する際、石倉ネギは一本ネギなので、必ず一本ずつにバラしてください。
溝の中に苗を立てかけたら、根が隠れる程度に土をかけ、落ち葉や枯れ草を溝の中に入れて定植は終わりです(水遣りしなくても根付く)。
苗の根の先端を1〜2cm切るのも活着を早める昔からの技です。
石倉ネギの土寄せ作業
一ヶ月に一度は土寄せします。
一気に土を入れたり盛ったりすると、ネギの生長が遅れたり腐ったりするので、少しずつ土を盛っていきます。
ネギ苗の葉の分岐点を埋めないようにして下さい。
追肥するかどうかは畑次第です。味を重視するなら減肥で育てます。
土寄せは少しずつ行います。
葉の分岐点を埋めないようにします。
ある程度育ったら随時収穫します。
土寄せが深い場合はシャベルで掘り出さないとならないかもしれません。
なおネギは連作が利くので、畑の端の方から順番に収穫していけば、10月頃には空いた部分に来年用の苗を植えることも出来ます(5年ほど連作したら念のために別の畑を使って下さい)。

九条ネギ
九条ネギは葉ネギの一種で、数本分を纏めて作ります。
とは言っても一本植えにして土寄せして太らせることも可能です(石倉ネギほどは太らないが、それでも十分太くて長いネギにすることも出来ます)。
ただし石倉ネギとは異なり、春になると生殖成長が始まり、葱坊主が付くので注意(後述)が必要です。
・7月に苗作りを開始
・9月に定植
・10月から収穫
石倉ネギの苗作り・定植の時期に収穫します。
九条ネギを栽培中は春から育てている石倉ネギを食べて下さい。
九条ネギの苗作り
苗作りは簡単です(基本は石倉ネギと同じ)。
セルトレイでもプランターでも畑に直播きでも構いません。
ここでは7月初旬に72穴のセルトレイに種を5粒ずつ入れて育ててます。
畑で苗作りする際には、畑表面に市販の安い培養土を1cmほど平らに敷きます(草避けと保水力の安定のため)。
一ヶ月ほど育てたら、少量の化成肥料かPK液肥を与えて下さい。
8月に入ったら定植します。
少しぐらい遅れても問題ありません。九条ネギはどうせ春には生殖成長に入るので(春先に葱坊主が出来る)、苗が小さくても大きくても気にする必要はありません。
九条ネギの畝の準備と苗の定植
石倉ネギほどの広い畑は要りません。
余り土寄せしない(白い部分の多い長ネギにしない)のであれば、畝幅は40cmほどでも足ります。
完全に葉ネギとして育てるのなら畝幅30cmでも足ります。
筆者は長ネギにするので、このような畝に定植しています。
石倉ネギと同じように土寄せして一本ネギにするなら、こちらの石倉ネギの定植も参照してください。
なお長ネギにするので畝の中心に深さ10cmほどの溝を掘りますが、最終的には土で塞いでしまうので、通気性を確保するために溝の底や中に落ち葉や干し草などを入れてます。
土寄せの詳細が必要であれば、こちらの石倉ネギの土寄せを参照してください。
ここでは10cm間隔ぐらいで数本を纏めて植え付けてます(密植する方が柔らかくなる)。
土は根が隠れる程度に1cmほどかけます(深植えすると生育が遅れる)。
葉ネギとして栽培するのであれば、溝を掘ったり土寄せする必要が無く、法蓮草や人参などと同じように平らな部分に定植して放置で問題ありません。
九条ネギの終わり
九条ネギは冬越えして春になると生殖成長します。
葱坊主が付いて葉が硬くなり不味くなります。
石倉ネギとは異なり、九条ネギではこれへの対処が必要です。
春からは石倉ネギだけを食べるのであれば放置でも構いません。
- 葱坊主は“見つけ次第すぐに切り落とす”。
花茎の根元から5〜10cm残して切る(完全に根元で切ると株が弱る)。
切った瞬間から株は「再生葉モード」に入ります。 - PK液肥で1回だけ追肥。
- 切除後 2〜3週間で新葉が伸びるので、再生した柔らかい葉だけを選んで収穫する。
- とう立ち株は“再生葉を食べて終わり”にする(無理に長期維持しない)。
とう立ちした株は再び元の柔らかさには戻りません。
春には石倉ネギも出来るので、味の落ちた九条ネギを無理に長引かせず終わりにします。
7月になったらまた九条ネギの苗作り、8月には石倉ネギの苗作りと回すことで、通年で美味しいネギを食べられます。
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