「冬はおいしい野菜が無い」と困っていませんか。
7月にキャベツを作れば解決です。
雪の下に放置状態で翌年の3月まで収穫できます。
寒さに当たりとても美味しくなっているので、どんな料理にも美味しく頂けます。
苗作り
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
- 品種:四季穫キャベツ
アブラナ科(白菜、カブ、水菜など) - 連作障害:あり(2~3年)
- 発芽時の地温:15~30℃
- 生育の気温:15~20℃
5~25℃の範囲で生育し、ー4℃まで耐えられる - 土壌酸度:pH6.5~7
- 株間:一列なら40cm、二列なら50cm
- 畝高:やや高く
- その他
日向で育てます。
定植は早めでも問題ありません。
冬は自作野菜が途切れやすいですが、冬中収穫が続くキャベツがあります。
晩生の品種を7月に種蒔きして育てれば、翌年の3~4月まで途切れずに収穫が続きます。
近頃は気温が高いので、少し遅らせた方が良いかもしれません。
岩手中部では7月初旬にポットに播種して育苗します(これ以降だと最大サイズにならないので、遅れずに種蒔きしてください)。
一ヶ月ほどポットで育苗してから定植します。
ポットに種を蒔いたら直ぐに網の中に入れ、育苗中もずっと網の中に入れておいてください。
7月の初めにキャベツ最後の種蒔きをするんだ。
完成はいつで御座る?
11月に入ってからだよ。
でも翌年の3月まで畑に置けるんだ。
冬中の新鮮な食料になるので御座るな。
種蒔き
苗数が少ない場合はポットに直接播種します。
苗数が多いなら大きめのプラグトレイを使います。
培養土は軽いタイプの無肥料の専用品を使います。
根張りが良くなるので、必ず専用の培養土を使ってください。
培養土にマグァンプの小粒を少量混ぜます(指先でつまむ程度で十分)。
または液肥を使います。
品種は晩生の四季穫。
長期間、雪の下に放置するので、扁平型の晩成で固く締まる品種を選んでください。
超大球(恐らく札幌2号と思われる)や彩ひかりなども使えます。
7/1
プラグトレイに播種。
品種は四季穫。
芽が出る前に網内に入れます。
7/8
ほぼ100%発芽します。
育苗中はマグァンプ小粒から肥料がゆっくり出てきます(小粒の肥効は二ヶ月)。
種蒔き前に培養土に少し混ぜておけば十分です。
もちろん液肥を灌水しても構いません。
なお種蒔き以降は常に網の中に置いて下さい。
この時期に虫に卵を産み付けられると、定植後に網の中で存分にやられてしまいます。
マグァンプは窒素成分が少なくリンサン成分の多い肥料です(N-P-K-Mg=6-40-6-15)。
苗作りには手頃な肥料です。
またゆっくりと長く効くので手間がかかりません。
注意するのは「小粒を使う(肥効二ヶ月)」。
中粒は1年、大粒は2年も肥効が有るので、肥料が効きすぎて野菜が不味くなります。
定植
プラグトレイの場合は早めに定植します。
タイミング良く定植できないようなら、大きめのポットを使えば定植を遅らせることが可能です。
ご自分の都合に合わせて、プラグトレイまたはポットを使い分けてください。
畑の土の適正pHは6.5程度なので、普段使っている畑なら一握りの苦土石灰を入れれば足ります。
始めに一気に外葉を育てるので、定植と同時に化成肥料も土に混ぜ込んで下さい(苗作りでマグァンプを入れたのなら、これが効いているので少量で十分)。
畝はやや高めの方が乾燥して良いですが、特に重い畑でない限り余り気にしなくても大丈夫。
8/4
この程度で定植します。
網の中に虫が入る可能性があるなら、アディオン乳剤の散布やオルトランを使ってください。
ネキリムシが居るようならネキリトンを使ってください。
これらの農薬は一ヶ月ほどで効果が無くなりますが、その頃には苗が大きく育っているので、虫に食われる速度より育つ速度が早くなります。
7月の播種では定植時に一度だけ使うようにして下さい。
それ以降は不要です。
なお農薬を使いたくない場合は、土の中のネキリムシを探して退治して下さい(苗の茎の根元にアルミフォイルを巻くのも効果があります)。
また網内に虫が侵入しないように、網をしっかりと管理します。
8/4
定植しました。
育成
定植後は半月ごとに追肥と土寄せを行います。
ここで一気に外葉を育てたいので、この時期だけは気を入れて下さい。
次に大事なのは肥料を切るタイミングです。
中心部分の葉が上に向かって持ち上がり、少し固まってきたら追肥は終わりです。
一般的な化成肥料は、肥効は二週間と言われてます。
キャベツは栽培期間が長いので、少しぐらい追肥を長く与えても問題ありません。
この程度になったら最後の追肥をして以降は肥料を与えません。
追肥は良いタイミングで止めてね。
完成した野菜に肥料が残ってると不味いで御座る。
収穫
食べたいときに畑に行って採ってきます。
翌年の3月頃までは十分に置いておけます。
11/1
一個だけ採ってきました。
冬の間の新鮮野菜。
寒くなると育たないので外葉は不要です。
雪や霜で球の外側が傷むので、外葉を外してキャベツの上に載せてやって下さい。
レシピ
キャベツの間に豚肉やベーコンを挟み、スープで煮込んだ料理です。
香り付けにはキャラウエイや胡椒を使います。
静かに煮込むことで美味しい料理になります。
コンソメを使わずに塩とトマトピューレでソースを作るのもいけます。
肉と野菜の旨みがスープに染み出し、コクのある仕上がりになります。
材料
キャベツ:大きさにより適量を
肉またはベーコン:適量
バター(お好みで)
塩・胡椒(キャラウエイはお好みで)
ローリエ
コンソメの素またはトマトピューレ
キャベツを大きく切り分けます(市販のキャベツを使う場合は、芯を取る方が無難)。
葉の間に肉やベーコンを挟みます。
鍋に水を入れ、残りの材料を入れて沸かします。
沸騰し始めたらキャベツを沈め弱火にします。
そのまま一時間ほど煮ればできあがり。
ニンジンやブロック肉・ソーセージなどを一緒に煮て、ポトフにするのも美味しい。
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