桃を作ってみませんか?
大苗を購入すれば2年ほどで甘い桃を食べられます。
自作すると「完熟するまで木にならしておける」ので、最高品質の桃を収穫出来ます。
丁寧に手入れ可能なので薬が不要で、皮ごと食べられます。
自作桃を食べたら感動すること請け合いです。
なお収穫は苗木を植えてから2~3年後になります。
岩手県中部でも晩成型の桃(実が大きくて甘い)が収穫可能です。
下準備
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
今回使用している品種は、嶺鳳と長沢白鳳。
嶺鳳は最高糖度が19度にもなるという(平均でも17度を越える)素晴らしい桃。
ただし花粉が少ないので、塾期がほぼ同じで花粉の多い長沢白鳳も一緒に植えます。
両品種とも岩手県中部で問題無く収穫可能です。
植え穴作り
秋になる前に早めに苗を注文しておきます。
そして苗が来る前に植穴作りをします(市販苗が配送されてくるのは11月以降)。
桃は大量の花と大きい実を付けるので弱りやすいので、植え穴は好条件にしてください。
最初に土のpHチェックをします(弱酸性の土に植える)。
・市販の「腐葉土」はpH7.5ほど(桃には不向き)。
・今回苗を植える場所の土のpH5.3(酸性がきつい)。
・また自家製の腐葉土はpH6.6(丁度良い)。
このような条件なので、植穴に使うのは自家製腐葉土が良さそうですが、この時期は自家製腐葉土がほとんど残っていないので、市販の腐葉土に元の土を混ぜて弱酸性化させて植穴に使います。
もし酸性の土が無い場合は、無調整ピートモスを加えて下さい。
植穴の底の方(当分は根が届かないほど深い位置)に、骨粉入りの油カスを1kgほど入れます。
市販の腐葉土はpH7.5。
元々の場所はpH5.3。
自家製腐葉土はpH6.6。
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植え付け
晩秋に植え付けました。
寒い地方(-7℃以下)では屋内で冬越しさせて3月頃に植えるのが安全ですが、ここ(岩手県中部)は滅多に-7℃まで下がらない、また秋に植えた方が翌年の発育が良いので、翌春を待たずに植えました。
2Mほどの箱入りで到着しました。
土無しの裸根状態です。
嶺鳳。
奥は長沢白鳳。
その後
7ヶ月経過
嶺鳳。
7ヶ月経過しました。
長沢白鳳。
7ヶ月経過。
1年半経過
5/6 嶺鳳。
5/6 長沢白鳳。
6/24
どちらの木にも実が付きはじめました。
数十個は付いてましたが、木の成長のために摘果して3個だけ残してます。
念のために”袋かけ”をしています。
下の開いた袋と、開いてない袋、袋無しの3種類。
その後、8月の末頃までに全部落果してしまいましたが、落果したのを食べてみたところ、最高に甘くて香りも良く、来年に期待できます。
2年後
6/24
今年は去年よりも10倍ぐらい多く花が咲いて、実も凄い量です。
摘花および摘果を2~3回行います。
・葉っぱ30枚に実が一個
・下向きに着いてる実だけを残す(上向きや横向きの実は落果しやすい)
7/18
落果しないで順調に育っています。
最終摘果後の長沢白鳳。
手前が 長沢白鳳。
向こうは嶺鳳。
育ってます。
嶺鳳はやや遅め。
色づき始めました。
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収穫
完熟直前まで収穫しません(完熟するとアリが付くので注意してください)。
収穫後は屋内で3日ほど追熟します。 これで「甘い、柔らかい、良い香り」の三拍子揃った桃になります。
追熟はとても大事です。追熟することで完璧な桃が完成します。
08/15
長沢白鳳。
向こうが嶺鳳。
向こうの2個が長沢白鳳。
手前のやや大きいのは嶺鳳。
薬を使わずにここまで綺麗な実を収穫出来ます。
これを追熟します。
硬いのが好みであれば追熟を早めに切り上げます。
秋
10月半ばには大体の葉が落ちます。
秋になったら木の周りを軽く耕して、堆肥をたっぷり入れてください。
また冬になったら剪定しますが、未だ木が若いのであと3年ほど待ってから剪定を始めてください。
剪定は5年生以降が無難です(若木では成長が遅れます)。
これほど糖度の高い、完熟まで時間のかかる晩生品種が、岩手でも十分になります。
お試し下さい。
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