千切りに向いたキャベツ「YR青春」を育てます。
YR青春は、春系の中サイズの柔らかめのキャベツ(みさきよりは固い)。
大きさが手頃で味も良く、初心者に作りやすく、トンカツ+千切りに良く合う美味しいキャベツです。
千切りキャベツで食べるのなら、ミサキや四季穫よりもYR青春です。
みさきキャベツとどうちがうので御座る?
みさきより少し大きいし、完成時期も少し遅いんだ。
それじゃみさき3個にYR青春を3個にしようかな。
そうだね、収穫時期が手頃にずれて良いと思うよ。
苗作り
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
- 発芽時の地温:15~30℃
- 生育の気温:15~20℃
5~25℃の範囲で生育し、ー4℃まで耐えられる - 土壌酸度:pH6.5~7
- 株間:40cm以上
- 畝高:やや高く
- その他
日向で育てます。
定植は早めでも問題ありません。
連作障害があります(白菜と同じアブラナ科)。
もし苗を売ってるなら買って下さい。
多くの個数が必要なわけではないので、わざわざ苗を作る必要はありません。
この辺(岩手県中部)では4月中旬から苗を売り出します。
ゴールデンウィークに畑を始める人が多いので、良い苗を選べるのはその前です。
苗の良さはとても大事です。
良い苗を売る店を見付けたら、毎年その店で買ってください(こう言う店は毎年良い苗を揃えてる)。
苗作り
苗を購入した場合は定植へジャンプ
苗を市販していないようなら自作します。
苗作りを始める時期が非常に大事。
生育の適温は15~20℃ですが、苗が完成するのに一ヶ月ほどかかる。
つまり一ヶ月後の気温が15~20℃になる頃を見計らって種まきします。
こちらはこの土地の5月の気温グラフです。気象庁気温グラフ
気温が15~20℃になるのは5月初旬からなので、この頃に畑に定植すれば丁度良いことが分かります。
苗作りに一ヶ月かかるので、種を蒔くのは4月の初旬となります(加温せずに苗作りする場合は二ヶ月ほどかかるので、3月中に種まきします)。
発芽の地温は15℃~からなので、これより低い場合は加温して発芽させてください。
岩手中部では3月中旬に始めます(割と暑さに強いので5月初旬までなら播種可能)。
YR青春は中サイズのキャベツなので、40~50cm間隔で畑に植えます。
この大きさを勘案して畑の専有面積を考え、そこから苗の個数を決めてください。
予備苗 も必要なので、何個か多めに作ります。
※一列に植えるのであれば40cm間隔でも大丈夫。
四季穫のように畑に長期間置けるキャベツではないので、その辺も勘案して個数を決めてください。
同時に大量のキャベツが完成しても処理に困ります。
3/16に播種。
ちっこいのは可愛いですね。
育苗
4/13
本葉2枚(右)。
白いポットは「みさき」。
定植
本葉が3~5枚程度まで育ったら定植です。
キャベツはpH6~7なので、殆どの畑で苦土石灰が必要になります。
pHが高い側はあまり問題にならないので、少し多めに苦土石灰を入れて下さい。
畝は高めの方が良いです(白菜は普通程度、キャベツは湿気に弱いので高目)。
順調に成長中。
見るからに柔らか系のキャベツです。
網を外したところ。
キャベツは網をしてても少し虫に食われます。
肥料を少な目にして丈夫に育てれば、中の方まで虫が入ることはありません(虫は弱い野菜を食べる)。
収穫とレシピ
収穫の時期になりました。
このキャベツもあまり長くは畑に置けません(春系の柔らかキャベツはどうしても爆発しやすい)。
少し小さいウチから早めに収穫することで、長い間食べられます。
株間40cmだとちょいキツイですが、一列植えなら問題ありません。
これで収穫します。
ゆるめの巻きです。
春系のキャベツはこんな雰囲気のものが多いです。
早生品種よりちょっと固く、晩生の品種よりは柔らかい。
ザウアークラウトや糠漬けよりも、生で食べるのに向いてます。
トンカツの付け合わせに丁度(生姜焼きにはミサキの方がうまい)。
自作したキャベツなら、芯までしっかりおいしいですよ!
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