イチジクの北限での栽培情報です。
岩手中部でイチジクは育つだろうか?育ちましたが・・・2年間の経緯をご紹介します。
ずっと前に食べた「豚肉のイチジク煮込み」がとてもおいしかったので、自分で作りたい。
→ イチジクの木を植えよう!
ここはイチジクの北限を越えているが育つだろうか?
実際に育ててみました。
豚肉のイチジク炒め(Sauté de porc aux figues)
豚肉をイチジクと蜂蜜で煮込んだ料理で、甘い味の肉料理です。
学生の頃に食べたのですが、忘れられない味です。
<材料(3人分)>
豚ロース肉 400g 角切り
玉ねぎ 2個
イチジク 5個
レモン 1個
蜂蜜 30cc
オリーブオイル 大さじ2
サフラン 2本
塩とコショウ
カイエンペッパー
- スライスした玉ねぎを鍋で5分ほど炒める(大さじ1杯のオリーブオイルを使用)。
炒め終わったら鍋から取り出しておきます。 - 同じ鍋にオリーブオイル大さじ1杯を入れ、豚肉を5分ほど炒めて焼き色をつける。
- ボウルにレモン半分を絞って、ハチミツ、サフランと混ぜる。
- 肉を炒めた鍋に玉ねぎを入れ、ボウルの中身を注ぎ、水10cc、塩、こしょうを加える。
- 蓋をして弱火で1時間煮る。
水分が減りすぎたら水を足します。 - 残りの半分のレモンを薄切りにします。
イチジクの皮をむかずに上部を切り落とし、皮に少し傷をつける。
これらを鍋に追加し、15分ほど煮込みます。 - お好みでカイエンペッパーを振って下さい。
イチジク料理を食べたいからイチジクを育てるぞ!
先が長そうで御座るな。
イチジク栽培
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
イチジクの北限は秋田の海沿いです。
ここ(岩手中部)は、ほぼ北限ですが、最近は温暖化が進んだので育つと思い、2年にわたって栽培しました。
苗木を発注
フランス料理用の品種と、国内向けの標準的な品種の2本を植えます。
料理用の品種は「Noir de calon」、とにかく味が良いと評判の品種。
国内向けは早生日本種、寒さに強く夏と秋に実がなるとのこと。
枡井農場に発注し、11月頃に届きました(↓WordPressでの始めての表作り😆)。
収穫期 | 糖度 | 果重 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
早生日本種 | 7月下旬 8月下旬~11月初旬 | 12~17 | 夏100g 秋52~93g | 樹勢強 豊産 |
Noir de calon | 8月中旬~9月中旬 | 17~30 | 25~70g | 樹勢中 収量少だが極甘 |
11月 植え穴作りと定植
1m四方を深さ30cmほど耕して、堆肥と石灰を入れました。
11月になり苗木が届いたので、数時間水に漬けてから定植。
翌年の6/5(半年経過)
春先にはなんの変化も有りませんでした。
6月になり根本に近いところから新芽が出てきました。
もしかして台木の芽?
数年すればハッキリするでしょう。
Noir de calon
早生日本種
7/19
ちょっと育ってきました。
Noir de calonは高さ30cmぐらい、早稲日本種は50cmぐらい。
桃や梅の苗木と同じよう育つかと思いましたが・・・
やはりイチジクは北限ぎりぎりのようです。
Noir de calon
早生日本種
9/15
結構大きくなってきました。
早生日本種には3個だけ実も付いてます。
Noir de calon
早生日本種
早生日本種
実が3個付いてます。
10/25
二日間ほど雨が続きました。
見に行ったら、どっちも上の方の葉っぱが枯れてしまった。
いかにも霜に当たったような感じの枯れ方だから、恐らく寒さですね。
22日の最低気温が2℃ちょい。これで逝ったのか雨で逝ったのか・・・
これほど寒さに弱いと、冬越えは無理かもしれません。
Noir de calon
早生日本種
翌年の6/20(1年半経過)
今年も葉っぱが出てきましたが、去年の枝は冬の間に枯れてしまったようで、株元から新しい枝が出てます。
毎年こうだとすると、いつまでたっても大きくならないかも?
Noir de calon
早生日本種
8/1
早稲日本種は今年も実が付きました。
こんなに育っても冬になると枯れちゃうのかな?
高さは2mを越えました。
早稲日本種の実。
未だ熟してない。
11/5 まとめ
結論:岩手県中部ではイチジクは収穫出来ません。
ここから50kmほど南なら熟すまで行くそうです。
早稲日本種は緑色の果実が付きますが、色づくまでは行かない。
Noir de calonは、果実そのものが付かない。
と言う事でイチジクの実は収穫することができませんでした。
コメント