レシピ豊富なセロリの育て方|種まき・苗作りと栽培のコツ

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セロリの苗作りは細かい作業で少し難しいですが、詳しく紹介します。
苗を自作するとセロリをふんだんに使う事ができるので、スープや炒め物など色々なレシピに活用できます。
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表

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セロリの特徴と情報

  • 小さい苗でも15℃以下で花芽分化するので苗作りに注意。
    また露地植は5月以降が無難。
  • pHを高く、多肥で育てる。
    施肥量(1㎡)堆肥3キロ 鶏糞100g 油粕100g 苦土石灰150g。
    追肥を忘れず。
  • 15~20度が生育適温で、25度以上の高温になると生育が鈍る。
    10~12度の低温が半月ほど続くと花芽ができてしまう。
  • 水分を切らさない。
    完成品が欲しい場合は、収穫前は水分を減らします(軟腐病対策)。
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苗作り

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苗作りの手順です。
苗の完成までに2~3ヶ月かかります。

播種~鉢上げ

  1. 培養土は目の細かいピートモス系の物を使う。
    セロリの種は小さいし発根も弱々しいので、なるべく細かい軽い培養土を使う。
  2. 種は必ず多めに間隔を綺麗に空けてバラマキする。
    セロリは種ごとの成長の差が大きいので必ず多めに蒔くこと。
    多めに蒔いて時間をかけて数回に分けて間引いていく。
  3. 発芽迄の温度は15~20℃を維持する。
    25℃では発芽しないことを確認済み。
  4. 好光性なので覆土はしない。
    覆土せずに板きれで抑える程度。ラップをかける。発根の様子も良く見える。
  5. 発根後に覆土する。
    約10日で発根するので、発根後にふるいを使って薄く覆土する。
    発根後1~3日で発芽する(芽が起きてくる)。
  6. 芽が出たら水を多めに(水が少ないと確実に成長が遅れる)。
    芽が起きてくる頃には、既に根は10mm程度に伸びている。
  7. 発芽後は15℃以上を維持して花芽分化を防ぐ。
  8. 一挙に間引かない。少しずつ数回に分けて間引く。
    発芽後2週間ほどすると、苗の個体差が出てくるので、この頃から間引きをはじめる。
    混んでるところを減らし、茎の太い、根茎が土にしっかり入った苗を残す。
  9. 本葉が2~3枚になったらプラグトレイに移植(根の長さは10cm程になってる)。
    必ず移植する事。移植する時に少し深く植えて苗の根本部分を安定させる。
    移植後は日陰に置いて、苗が立ち直るのを待つ。

苗作りの経過情報

三品種の苗を作ります。
播種方法による差をご覧いただくために二種類の方法をご紹介します。

日本で一般的に売られているセロリはコーネル種です。
柄の部分が薄い黄緑色で、根元は軟白処理されているので白く、緑種(ユタやトップセラー)に比べ香りが弱い。
緑種を軟白処理せずに加熱調理に使うと、香りが強くとてもおいしい料理になります。

左から
ユタ、トップセラー、コーネル

苗作り1

3/6 
トップセラー、ユタ、コーネルを作ります。
トップセラーは育苗箱で作り、途中でポットに移植。
ユタとコーネルは最初からポットで作り、移植せずに育苗する。

3/6 
トップセラー
ビニール温室で発芽待ち。
100W電球を使用。

発芽適温15~20℃

3/7
 ユタとコーネル。
 こちらはビニールポットを使用。
 ビニール温室内にポットを置き、夜は100Wの電球を点けて10~25℃ぐらいの間を維持する。
 ちなみにプロ農家の中には定植までに(苗作りに)3ヶ月かける方もいます。

3/7 
左トップセラー。
右がユタ。

3/7 
コーネル。

3/14
 発芽。
 トップセラーが数本発芽。
 他の苗も数日中に発芽予定。
 セロリは発芽までに7~10日ほどかかります。

3/14 
トップセラーの苗。
種が小さいので苗も小さい。

3/18
 その後の経過。
 コーネルとユタは種蒔きして11日経過、トップセラーは12日経過。

3/18
トップセラー。

3/18 
コーネル。

3/18
ユタ。

3/24 
ユタ。
高さ1cmぐらい。

5/3
 種蒔きから約2ヶ月経過。
 トップセラーの苗をポットに移植。
 トップセラーは育苗箱で間引きながら育てました。
 育苗箱で大量に発芽させてから間引く方式は、多くの中から良い苗を選ぶので結果も良い。
 一本ずつポットに移植するのは手間がかかりますが、移植するときに株元を深く植えて苗を安定させることが出来るので良い結果に結びつきます。

5/3 
トップセラー。
二ヶ月近く経ってもこのサイズです。

5/3
トップセラー。
フォークを利用して一本ずつ移植します。

5/12
 移植したトップセラーと最初からポットに蒔いて間引きだけした(移植してない)ユタとコーネル。
 ユタとコーネルは首がフラフラしてます。
 やはり移植が必要です。

5/12
左からコーネル、ユタ、トップセラー。

5/18
ユタ(右側のポットの苗)。

5/30
 苗が完成したので定植。
 途中で移植したトップセラーは全て育った。
 コーネルは3株、ユタは8株。
 ※やはり間引きだけよりも移植する方が成績が上がります。

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苗作り2

4/18
今回もユタ、コーネル、トップセラーの苗を作ります。
時間経過と根の長さを確認してください。

  1. 育苗箱に腐葉土と一握りの油粕を混ぜた物を半分ほど敷く。
  2. その上にピートモスが主成分の培養土を厚く敷く。
  3. じょうろで水をかける(育苗箱を水に漬けるのも良い)。
  4. ふるいを使って培養土を薄く敷く。
    セロリは発根が弱々しいので、根が入りやすくするため。
  5. セロリの種を均一に多めに蒔く。
    セロリは種による個体差が結構大きいので多めに蒔く。
  6. ふるいを使って培養土をごく薄くかける。
    好光性なので覆土は無くても構わない。
  7. 霧吹きで水をかける。
  8. 温度計を土に刺してからラップで覆う。
  9. 全体をトレーごとビニール袋に入れて、重さを量っておく(水やり時期の目安になる)。

4/18 
ラップで覆ってからトレーごとビニール袋に入れる。
重さは4キロ。

4/28
 10日で発根(ラップで覆っているので水やりは不要)。
 好光性なので15~20℃の明るい場所で管理します。

 発根後にふるいを使って薄く覆土します。
 発根後はビニール、ラップとも外してすぐに直射日光に当てる(日光直射で問題ありません)。
 ユタの根は既に10mm以上、コーネルも5mm程度はあるので、水をやりすぎないように注意。

5/1 
発根3日後。
芽が起きてくる。

5/1 
左ユタ、右コーネル。

5/4
左トップセラー、右ユタ・コーネル。

5/4 
左ユタ、右コーネル。

5/23
高さ3cmほどでプラグトレイに移植。

5/23 
このサイズで移植。

5/23
コーネル。

適度なサイズになるまで育苗します。
春の育苗であれば暑すぎることはないので、日陰に移動するなどの手間はありません。
なおセロリは少し小さめの苗でも定植可能です。

トップセラーの完成苗。

ユタの完成苗。

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苗作りの総括

育苗箱に種蒔きし、間引きしながら育て、プラグトレイやポットに移植することで成績が良くなります。
移植すると根が強くなり、また首のふらつきを抑えることができます。
良いセロリ苗をお作りください。

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