ひよこ豆は、時期さえ合わせれば難しい事はありません。
簡単に栽培できてカレーやスープに良く合う人気のひよこ豆。
そんなひよこ豆の育て方をご紹介します。
カレーライス(ひよこ豆入り)
ひよこ豆は「栗豆」とも呼ばれる通り、ホクホクした独特の歯応えと食感で人気があります。
また栄養もとても豊富な健康食品。
ただ収穫量が少ない、手間がかかるなどで、未だ国産品は流通していないようです。
大規模栽培は日本では難しいですが、手間をかけられる家庭菜園なら可能です。
乾燥気味の畑をお持ちなら、ぜひ栽培に挑戦してください。
ターメリックや玄米を使ったご飯に、ひよこ豆の入ったカレー。
カレールーは使わずに、カレー粉でサラっと仕上げる。
こう言うのは素材の味がしておいしいですよね。
自作のひよこ豆は格別な味で、さっぱりしたカレーやポトフと良く合います。
茹でただけで食べてもおいしい自作ひよこ豆、市販品とは別物です。
乾燥したひよこ豆を使う場合は、水で戻してください。
- ボウルにひよこ豆、水を入れラップをし冷蔵庫で一晩置きます。
- 鍋に1を浸け汁ごと入れ、中火にかけます。
- 沸騰したら弱火にし、ひよこ豆がやわらかくなるまで40分程、アクを取り、水を足しながらゆでます。
- 火から下ろし、ゆで汁につけたまま冷まして完成です。
種蒔き
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
ひよこ豆は、豆粒の真ん中が鳥のくちばしのようにチョボっと尖った形の豆。
だから「ひよこ豆」と呼ばれるようになったとか・・・なかなか可愛い形をしてます。
このひよこ豆を種蒔きします。
ここ(岩手中部)では春蒔きしかできません(南の土地では9月以降も蒔ける)。
自家採取の種であれば発芽率が良いので1粒蒔きでも構わないですが、市販種の場合は2~3粒ずつ蒔きます。
培養土をポットやプランターに入れてください。
使う培養土は市販の安いもので構いません(キャベツや白菜に使う高級な培養土は不要)。
播種時に水遣りしたら、後は放置で(豆類は水が多いと種が腐ることがある)。
地温は20℃以上を維持します。
直播きもできますが、小さいうちは草に負けてしまうので手間がかかります。
やはりポットなどで手元で育てる方が簡単です。
4/29
5~6日で発芽する。
この写真は播種から11日後。
育苗
乾き気味に育てます。
高さ10cmほどで一本立ちにします。
5/2
二週間経過。
5/2
根周り。
もう少し育てたい。
定植
播種から三週間が過ぎました。
そろそろ定植します。
乾燥ぎみの畑を使ってください。
地温は高めの方が育ちが良いのでマルチしています。
5/8
三週間経過。
5/8
根周り。
これを定植。
5/8
定植しました。
監視用
手元で監視するために鉢にも定植しています。
こうすると見落としを減らせるのでお薦めです。
育成
豆なので基本は放置状態で育てますが、支柱が必要です。
追肥は不要。
背が伸びてきたら支柱に止めてやります(周りに太目の支柱を挿して、ヒモで囲む方法もある)。
6/19
花が咲き始めてます。
6/19
一番花。
葉の形でメキシコ産かアメリカ産か区別できます。
丸みのあるのはメキシコ産(アメリカ産はギザギザ)。
6/29
ぷにょぷにょの実が付いた。
7/4
増殖中。
収穫
枯れて乾いた株を収穫します。
豆を手で割って中身を取り出して下さい。
7/29
早めのを収穫。
8/15
殻もヒヨコの形をしています。
まとめ
家庭菜園ならではのひよこ豆栽培をご紹介しました。
支柱止めなどにやや手間がかかる、収穫量が多くないなど、採算が合わないので国内では本格栽培されていませんが、家庭菜園なら栽培できます。
自作品なら枝豆や採り立てを塩ゆでにするだけで十分においしいです。
癖が強くないので、和食にも良く合います。
ほぼどんな料理にも使えるひよこ豆、実は栄養が豊富です。
ホクホクした食感ですが食物繊維が豊富で、更にミネラルや鉄分が多いのも特徴。
おいしくて健康にも良いひよこ豆をどうぞ。
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