普通のネギの収穫が途切れるときに販売可能なプロ向けの品種です。
味や香りが普通のネギとは少し異なります。
正直な話、筆者の好みの味(香り)じゃないので多くは作っていません。
ただ葱坊主ができないので春先に硬くならず便利です。
坊主知らずネギとは
普通のネギは5月頃になると葱坊主が出来て固くなります。
この坊主知らずは葱坊主ができない(できにくい)ネギです。
苗はこちらのタキイ種苗で入手可能ですが、メルカリやヤフオクの方が安く入手できます。
品種によっては種を購入可能(全く種が出来ないと言うことではない)。
こちらからぼうず知らずねぎ 関白と言う品種の種を入手可能です。
葱坊主が出来ないネギなんだ。
んじゃどうやって増やすので御座る?
苗を買ってきて増やすんだ。
で、美味しいので御座るか?
う~ん、微妙。
ちょっとタマネギのような香りだから、好き嫌いが分かれるかも。
栽培方法
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
ここでは苗から栽培しています。
このネギは分けつが豊富で、1本から10本ほどに増えます。
その為、浅く植えて分けつし易くしてやります。
分けつが終わった頃に土をかけて根深ネギにします。
<注意>
ネギはサビ病が出ることが有ります。サビ病とは
その場合はアミスター20フロアブルを散布してください。
かなり良く効き、一回の散布で綺麗に止まります。
苗の植え付け
苗を入手した当年は、 初冬に植え付け冬越しさせます(防寒対策は要りません)。
苗ではなく完成したネギを植え付けるのなら、春でも構いません。
11/2 手前の一列(植え付けて10日後の写真)。
先ず増やすために今年は我慢して食べない。
翌年(冬越し後)
殆ど被害も無く綺麗に冬越しします。
春になると同時にかなり増え、春先だけで3倍ほどにはなります。
5/1 ネギボウズが付いてません。
今の時期で早くも分けつ多数。
一ヶ月ほどで更に分けつして数が増えていきます。
きつくならないように植え替えてください。
植え替えることで更に分けつします。
6/4 再度移植したところ。
全部で70本程になりました。
ネギボウズは全く出ません。
葉も柔らかいまま。
干しネギ
ネギは夏場は弱るので、ここでは干しネギで回避します(植え直して根を切る方法もある)。
干しネギは夏場の暑さからネギを避難させる手法です。
ネギは暑くなると中心部分が太くなり休んだような状態になります。
このネギを抜いて涼しい場所に移動し、ストレスから避難してやる。
避難する期間は暑い盛りの一ヶ月ほど。
7/20 これらを干しネギにする。
抜き取ってから束ねて軒下へ。
干しネギを植え付けます。
普通のネギ苗と同じように浅く植え付けてください。
8/20 一ヶ月ほど干したネギ。
中心部に養分を蓄えている。
干しネギの植え付け
暑さが過ぎた頃に再度植え付け。
盛んに分けつするので、やや広目に植える方が安全です。
植え付けた苗が安定してきたら、何度か土寄せして下さい。
これで根深ネギになります。
間隔を空け気味にして定植します。
収穫
ネギに「収穫作業」はありません。
家庭菜園では必要なときに畑から採ってくるだけ。
そのついでに分けつしたネギを植え替えたりしてやります。
気が向いたら肥料もやって下さい(サビ病の監視も忘れずに)。
ネギ料理
このネギは少しタマネギのような感じ。
味は普通のネギの方が美味しいと思います(好みによる)。
納豆には向かない味。
生ではなく少し加工した方が美味しい。
焼きネギはなかなか良いようです。
やはりタマネギ系の香りが少しするので、加熱調理に向いてると思います。
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