自作の枝豆を食べると誰でもビックリします。
自作枝豆は市販の冷凍枝豆や居酒屋で出てくる枝豆とは全くの別物。
また黒豆にして煮るだけでも十分に美味しい。
丹波黒大豆を早どりして黒枝豆で食べ、完成させて黒豆としても使います。
黒大豆の栽培の概要
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
ここで作る品種は「丹波黒大豆」です。
南の方で良く作られている品種ですが岩手でも作れます。
枝豆として食べる品種としては「秘伝」が美味しいですが、丹波黒大豆は完成品の黒豆も目的です。
栽培途中で収穫して黒枝豆として食べ、完成させてお正月用の黒豆として使います。
- マメ科・ダイズ属
- 連作障害あり(2~3年)
- pH6.5程度
- 発芽適温は20~30℃
十分に暖かくなってから開始します - 生育温度は15~25℃
- 播種から収穫まで5ヶ月
- 株間は50cm
想像以上に大きくなるので広目にして下さい - 日当たりの良い場所で育てます
種蒔き
野菜は一般的に晩生の品種ほど美味しいものです。
秘伝も丹波黒も晩生の野菜なので、直播きの場合は気温の上がる6月になってから開始します。
ここでは苗作りから始めるので、少し早めの5月中旬に開始しています。
直播きの場合は早く蒔くのは禁止。
早蒔きすると実が付く前に大きくなって倒れてしまいます。
倒れないように土寄せや摘芯やヒモを張ったりしますが、遅く蒔けばこんな手間は要りません。
「楽してうまい野菜を食べる」ためには、遅く蒔くことをお薦めします。
播種から3日後。
播種から一週間後。
定植と育成
筆者の場合、畑は前年の秋白菜の跡地を使ってます。
前年の堆肥や苦土石灰が残ってると思うので、元肥は無しでやってますが、毎年順調に収穫できてます。
真っさらな畑で育てるなら、少量の元肥を使って下さい(豆類は肥料は少なく)。
畝幅は150cm。
両側と畝の中心から土寄せするので広くします。
直播きの場合は雨の合間に種蒔きすれば水遣り不要。
畝の内側20cmほどの所に、40~50cm間隔で2列に2粒ずつ直播きします(大きくなるので間隔は広めが良い)。
もし一粒蒔きをするなら、畑の隅に余った種を蒔いておき、欠株部分に移植します。
黒大豆は大きくなるので間隔は広目に。
土寄せ
高さが20cmほどになったら土寄せします。
高さ40cmごろに二度目の土寄せもします。
筆者は面倒で二度目はやっていませんが、倒れるようなら杭やヒモで手当てして下さい。
摘芯と追肥
高さ40~50cmごろに摘芯すると実が多く付くし、倒れるのも防げます。
ただ家庭菜園は増収目的ではないので、やってもやらなくても問題ありません。
追肥は8月初旬に一回だけ入れます(この後で花が咲くので花用の肥料)。
化成肥料を列の間にパラパラッと撒くだけなので簡単です。
こんなに可愛い花が咲きます。
今回は育ちすぎて倒れそうなので杭を使いました。
枝豆として収穫
10月に入ると枝豆として食べられます。
枝ごと引っこ抜くだけなので収穫は簡単。
2~3本引っこ抜いて畑から持って来ます。これで晩酌のビールの肴には十分。
ビールの時期ではないですが、ここまで美味しければOK。
これを食べたらお店で二度と枝豆を頼まなくなること請け合いです。
実を外したら即座に茹でる。
とにかく新鮮なうちに茹でて下さい。これが味の決め手です。
数時間経つと香りが全然変わってしまいます。
食べる直前に収穫し、最高の香りと味を楽しむ。
この為の家庭菜園でしょう!
もう少し小さいうちから食べてます。
なんとなく薄黒い枝豆。
大豆として収穫
11月に茶色くなったら抜いてきます(雨が多いと乾くのが遅れるので、振ってカラカラ音がするまで放置)。
陽の当たる南側の廊下などにブルーシートを敷いて、最後の乾燥をして下さい。
あとは実を取り出して湿気ないように保存します。
もう少し乾いたら収穫します。
お正月用。
黒大豆は皮が薄くてお上品。
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