鷹峰とうがらしは甘唐辛子の仲間で、京都の鷹峯地区で栽培されている野菜。
現時点での栽培戸数は5戸。
この野菜を岩手で育てます。
東北での甘唐辛子栽培は、温度が低いので時間がかかりますが、虫が少ないので育てやすい。
甘とう美人や万願寺唐辛子の栽培経験に基づいて育成しています。

鷹峰とうがらしの特徴
その他の野菜の栽培情報などはこちらのリンクを利用してください。
鷹峰(タカガミネ)とうがらしは、京都で80年ほど前から栽培されている野菜です。
甘唐辛子の一種で、辛みは無く肉厚で、香りなどは万願寺トウガラシや甘とう美人に似ています。
生産者が少ないため希少な品種ですが、歴史が80年ほどと浅いので「京の伝統野菜に準じる野菜」として扱われています。

栽培のための情報
甘唐辛子(万願寺トウガラシや甘とう美人)と同じように育てます。
特に難しい事はありませんが、甘唐辛子は暖かい土地の植物なので、東北では気温が十分に上がってから栽培を始めます。
必ず「暖かくなってから」栽培を始めてください(寒いうちに開始すると手間ばかり増えます)。
なお発育が遅いので苗作りする必要があります。
岩手県中部では5月下旬以降に育成を開始できるように苗作りします。
2023/10/16 記
4月初旬と6月初旬の二回に分けて苗作りしましたが、どちらも同じように育ちました。
収穫量も変わりありません(かなり大量に収穫出来ます)。
育て方は甘唐辛子と全く同じで問題ありません(6月初旬の栽培開始)。
栽培1(採種用)
採種用と収穫用を分けて作ります。
採種用は4月上旬に加温しながら育て、収穫用は6月に入ってから育てます。
初めての品種なので、少し条件を変えて育ててます。
苗作り
4/5
軽い播種専用の培養土を使います(根の発達が良くなるので、定植してからの育ちの良さが違います)。
白菜などと比べると発芽率が悪いので、ポットに3粒ほど蒔いてます。
30℃ほどに加温すると発芽が揃いやすくなります。
発芽後ある程度育ってから間引きます。
4/5:4ポットに3粒ずつ播種(28℃維持)。
4/10:発芽を確認(4日で発芽)。
発芽率は5割ほどと低い。
5/4:一個枯れた。
6/1:株分けして合計4個に。
6/6:定植(マルチ無し)。
3本とも発芽したポットがあったので株分けしました。
この4本を苗として育てます。
時々根回りをチェックして定植時期を見計らいます。
定植
6/6
畑には牛糞堆肥と苦土石灰を入れてください。
栽培期間が長いので追肥を与えます。
甘唐辛子の最適土壌はpH6.0~6.5、やや乾燥気味な畑で育てます。
十分に暖かくなってからであれば、マルチ無しで問題なく育ちます。
気温が低いとマルチや苗帽子などが必要になるので、必ず暖かくなってから栽培を始めるのが重要です。
家庭菜園では「早出しして儲ける」わけではないので、時期(タイミング)をじっくり待ちましょう。

定植と同時に元肥(化成肥料)を入れました。
マルチはしていませんが、この後で草マルチを敷くつもりです。
収穫用に8本の苗を作り始めました。
気温の様子を見て苗帽子を載せるかもしれません。
育成
8/1 開花して実も付いてます。
採種用なので収穫はせず放任。
定植した4本とも順調に育ちました。
採種
10/14 採種用に残した分が色づいてきました。
こちらの分は採種用として育てましたが、実がよく付くので収穫もしてます。
11/5
採種しました。
栽培2(収穫用)
こちらは収穫用に栽培します。
採種用の育苗で、ある程度様子が分かったので、少し異なる栽培方法とするつもりです。
苗作り
6/6
苗作りを開始しました。
こちらは種を採るわけではないので、気楽に育てています。
やや遅めに始めましたが採種できました。
発芽率が5割ほどと低いこと、また残りの種が8粒と少ないので、一個ずつプラグトレイに蒔きました。
6/6:プラグトレイ8個に各1粒を播種(28℃を維持)。
6/11:発芽を確認。
7/13:6本が育ったので定植。
7/22:間違えて一本を削除。
育成と収穫
8/26
初収穫。
大きさや味は甘とう美人と変わらないが、実が分厚く柔らかい。
量はかなり多く採れる。
実が大量に付くので、重さで枝が倒れやすいので添え木が必要。
左:鷹峯、右:甘とう美人

9/17
随分と沢山収穫出来ます。
今の時期になったら香りが出てきて、肉厚でかなり美味しい。

10/7 これは収穫用ですが、見事な実が付いたので種を採ります。
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