苗の根を切って定植。
「苗は根を切ってから定植する方が良く育つ」と言うことを実際に試した結果をご紹介します。
この実験には市販のナス苗を使いました。
定植するときに苗の根っこを切っちゃうんだってさ。
根を切ってしまうとは何事でござる?
だよね。びっくり。
苗の根を切る?
野菜苗の根を切ってから定植する方法があります。
農学博士の木嶋利男先生が紹介された方法で、老化した苗の根をカットすることで若い根が生え、作物が旺盛に育つと言われています。
タマネギ苗での実験が有名で、根を2~3cmほど残して切ったほうが、大きく育ち収量もアップしたそうです。
「根を切ると新しい根が作られると同時に、すでにある根の生長も促進される。植物は、根が傷つくと発根を促すホルモンを生成し、側根を発生・発達させる」
とのことです。
実践
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
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市販のナス苗は、夏頃になるとくたびれてきて根性が無くなります。
自家製の苗だと秋までしっかり元気で、更新作業をしなくても秋ナスが採れます。
「ナスは小さいうちに定植する」方が良いのですが、小さい苗は売ってないので、苗を自作して小さいうちに定植してます。
もし大きい市販苗でも秋ナスの収穫までいけるのなら、苗作りの手間を省けます。
そこで見付けたのが「根切りして定植する方法」。
実際にやってみました。
実験用に隣町のチョー巨大ホームセンターで、大苗を買ってきました。
これは紫水と言う品種です。
こちらは米ナス
普通はポットから苗をスポッと出して、根の形を崩さないようにそのまま植えます。
今回は苗の根っこを洗って土を全部落とし、更に根を1/3ほど切る。
え~!本気?
「根鉢を崩さないで植えて下さい」が普通です。
根っこを切った苗の根を広げて植え付ける。
こうすると畑の土と早く馴染むそうです。
もしこれが本当なら、ホームセンターの大苗でも秋まで持つんじゃないだろうか?
買ってきた苗。
立派な苗なので切るのが勿体ない・・・
ところが買ってきた苗が予想以上に良い苗でして。
近所の3軒のホームセンターでは見かけない立派な苗です。
特に米ナスは根がとても多いし均等に生え揃ってて文句ナシ。
実験するのが勿体なくなってしまいましたが、心を鬼にしてやってみました。
これで秋まで順調に育つようなら、来年から苗は自作しないでこの店で買います。
苗は店による差が大きいので、もし良い苗を入手したら毎年同じ店で買うことをお薦めします。
洗って土を落とし・・・
鋏でこの辺で切りました。
切ったら根を広げます。
定植しました
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定植しました。
奥が根切り方式。
手前は今までの方式。
育成中
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植え付けて約一ヶ月経過しました。
むむむ~
根切り植え付けは非常に情けない状態になってます。
大きさで言えば1/3、元気さでは・・・話しにならんほどヨレヨレ。
自家製苗は次々と脇芽が出てきて大きく育ってるのに、根切り苗はいじけてます。
このやり方はここには向いてない?
手前が根切り苗。
既に差が歴然。
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夏が過ぎました。
なんと、ここに来て非常に順調。
やたら元気。
更新剪定をしたかのように元気です。
縦方向ではなく横に広がってます。
これは良い雰囲気。
ナスは秋になるととてもうまいんだ。
味が濃くなって独特のえぐみもうまさで御座るな。
収穫
秋なすの収穫時期になりました。
最初に根を切ってるので、秋ナス用の更新作業をしませんでしたが、やたら元気で花も実もビッシリ。
こりゃ凄い。
秋ナス収穫のために、普通は夏に剪定と根切りをします。
でかいナス!
米ナスが大好きなんだ。
輪切りにしてフライパンでオリーブオイルで焼くとうまい!
まとめ
根切りは、更新剪定をせずに秋ナスを採るのに向いてるようです。
9月になっても元気で秋ナスが収穫できるなら、苗作りしなくても市販苗で文句無しでしょう。
ただ定植後のスタートダッシュが遅いので、根切りしないものと両方の植え方をした方が良さそうです。
普通の定植(根切りしない)は早めの収穫&早めの終了、根切り定植は遅めの収穫&秋ナスまで。
従来型は夏採り、根切りは秋採り・・・こんな使い分けをすれば良いのかも。
根切り以外にも更新剪定をせずに秋ナスを採る方法もあります。こちらをご覧ください
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