四葉キュウリの育て方|支柱2本の初心者向き栽培|摘芯しない

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わき芽を取るのは最初だけ、親ヅルは摘心せずに最後まで伸ばしておき、長期間収穫します。つる下ろし栽培

キュウリは種類(品種)による味の差が大きい野菜の代表です。
四葉きゅうりと相模半白は、おいしいキュウリの双璧ですが、これらの品種は流通してないので自作するしかありません。
とても簡単な栽培方法をご紹介します。

四葉キュウリの実の表面にはしわが寄り、とげのようなイボが出ています。
皮が薄く柔らかく、香りも味も濃く、歯切れが良い。
この特徴のため、漬かりが良く漬物にも向いてます。

四葉キュウリは相模半白と双璧のおいしい品種で、これよりおいしいキュウリは見付かりません。
形がバラバラなため商品になりにくく、すっかり市販されなくなりました。
この手の市販されない野菜には、おいしいものが沢山あります。

興味があるところを読む

四葉キュウリ栽培の概要

その他の野菜の栽培記事はこちらをご覧ください 野菜一覧表

難しい野菜ではないので気軽に始めてみてください。
播種から収穫開始までが二ヶ月と短く、長期間収穫が続くので家庭菜園にピッタリ。
しかも美味しい!
実の付くのが早く「株に本葉が4枚付いたら実がなる」のでこの名がついたと言われてます。
この記事は岩手県中部に於ける、ここ10年ほどの実績に基づいています。

  • ウリ科(ズッキーニ・スイカ・ゴーヤなど)
  • 連作障害あり(2~3年)
  • 播種時期は5~6月
    暖かくなってから開始する方が簡単です
  • 発芽地温は20~30℃
  • 播種から収穫開始まで2ヶ月
  • 生育温度は15~25℃
  • pH5.5~7
    苦土石灰が必要
  • 株間は50cm
    吊り下げたヒモに這わせます(ネットに這わせるのも可)
  • その他の注意点
    水切れに弱いので定植直後は要注意
    株を疲れさせないために早採りを心がける
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キュウリの育て方

摘芯などはしなくても十分な収穫があるので放任で構いません。つる下ろし栽培はこちら
また追肥なしでも育ちます。
やることは一つだけ30cm以下は葉だけにする。

家庭菜園では、摘芯や小ヅルの管理などは面倒なので無視で構いません(これらはプロが収益を増やすための作業です)。
もし沢山収穫したいのなら、株数を増やす方が簡単です。

苗作り

5月中旬以降に開始します。
4月の中頃から苗作り可能ですが、早く作り始めても苦労が増えるばかり。暖かくなってから作り始める方が簡単です。
遅く種蒔きしても直ぐ追いつくので、無理することはありません。
岩手中部では5月中旬~下旬の種まきが丁度良いでしょう。
早めに定植すると育たないことがあります。

暖かくなってから種蒔きすれば簡単に発芽します。
5月中旬以降なら直播きも可能。

一般に市販されているキュウリは、接ぎ木苗で作られています。
カボチャの台木に皮の固い品種のキュウリを接なぐ。
この為、中がぐにゃっと柔らかく、皮の硬いキュウリになります。
カボチャの台木を使うのは、病気を除けるためで、皮の固い品種を使うのは、流通で傷まないようにするため。
美味しくするためのことは、全く考えられていません。

もしキュウリの苗を購入する場合、家庭菜園では接ぎ木苗を買わないように注意します。
また品種も皮の固くない、四葉キュウリや相模半白キュウリを選んで下さい ← 品種選びはとても重要

定植

キュウリの畑はpH5.5~7に調整します(やや酸性ぎみでも平気)。
畑には苦土石灰を施します。
本葉3~5枚ぐらいで定植しますが、同時に元肥も入れてください。

キュウリネットに這わせる方法とつる下ろし栽培があります。
定植の間隔は50cmほど。
定植直後は水切れに注意キュウリは水切れに弱い)。
様子を見て怪しいようなら朝の水遣りが効果的です。
もし周りに雑草が生えているなら、雑草でマルチしてください。
キュウリは根が浅いのでマルチはとても有効です。

未だ根が少ないですが、この程度でも十分に活着します。
心配なら本葉5枚ぐらいまで育ててから定植してください。

定植時にネキリムシが居るようならネキリベイトを使ってください。
薬を使いたくない場合は、茎の根元にアルミホイルを巻く方法もあります。

定植したら水切れに注意。

プロの定植方法(クリックで開きます)

1,植え付けを行う当日の朝に苗に水をやる。
  バケツに水を張り、苗をポットごと水に沈め、ポットからの泡が消えるまで浸しておく。
  バケツから取り出して日陰で2~3時間放置。
2,植え穴をあける
  40~50cm間隔で根鉢が入るくらいの穴を掘る。
  水を入れてグチャグチャかき回す。
3,根鉢を崩さないように苗を植え付ける。

整枝と摘芯

整枝と摘芯はしなくても大丈夫ですが、根元から30cmは葉っぱだけにします(脇芽・花・実を削除)。
これで花が咲けば実も付きます。それも大量に。
恐らく食べきれないほど実が付きます。

プロの整枝と摘芯方法(クリックで開きます)

下の方の脇芽は摘み取り、少し上の脇芽を伸ばします(5節目ぐらいまでは削除し、その上の脇芽を伸ばす)。
以下のようになったら摘芯(先を摘む)します。
・親ツルがネット(支柱)の先端に達した。
・子ツルに葉っぱが3枚付いた。
・孫ツルに葉っぱが3枚付いた。

これがあっと言う間に巨大化します。
油断大敵。

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つる下ろし栽培

家庭菜園では「つる下ろし栽培」をお薦めします。
この方式だと親ヅルの摘心をしないので、少しずつ長い期間に亘って収穫が続きます。

  • 定植したら紐を茎に絡めておき、どんどん上に伸ばす。
    根元から30cmほどの範囲は葉だけにします(脇芽や花芽は全て削除)。
  • 上の方の脇芽(小ヅル)は、葉が3枚になったら摘芯。
    孫ヅルも葉が3枚になったら摘芯。
  • キュウリを収穫する度に、下の方の変色した葉っぱを削除する。
    なお収穫時に少し追肥すれば沢山実がなります。
  • 手が届かないほどの高さになったら、下にズルズルッと下ろし、茎止めクリップでとめる。

この方法だと先端をとめないので、少しずつずっと収穫が続きます。
家庭菜園では一挙に収穫しても困るので、この育て方をお薦めします。
ここでつかった四葉キュウリ苗は、6/27播種、7/13定植しています。

上まで届いたら引き下ろし、クリップでとめる。

つる下ろし栽培には、一般的に”節なりキュウリ”を使いますが、家庭菜園ではどちらでも構いません。どちらでも十分に収穫可能です。
もし小ヅルにも実を付けさせたいのなら、親ヅルを摘芯して数本の小ヅルを延ばして這わせる方法もあります。

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収穫とレシピ

「もう一日育てよう」と思っていて、忘れると巨大化してしまうので、少し早めに収穫するのが無難です。
30cm位までには採ってください。
大きくすると株が疲れるので早めに収穫します。
収穫したら下の方の葉を削除。

食べきれないほど収穫出来るはずなので、残ったキュウリは塩漬けしていきます。
水分が多く溢れやすいので、大きめの桶を使うようにしてください。
毎日収穫した分を桶の上から追加し、塩を振り重石を載せる(重石は強く効かせる。キュウリの量が増えてきたら重石を増やす)。

秋になる頃には、すっかりシワシワのキュウリになります。
これを塩抜きし、パリパリキュウリで頂きます。
自然発酵して少し酸っぱくなり(自然の酸っぱさは、加工した酸っぱさとは全く異なります)、歯ごたえも良くて最高です。

一夏でこのぐらい溜まります。
写真のキュウリは塩抜き済みで、今から「キュウリのQチャン」を作ります。

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