収穫したばかりの落花生を茹でて食べたらもう病み付き。
落花生は自作すると味の良さに驚きます。
落花生と枝豆は自作する価値がとても大きい野菜です。
ぜひ自作して収穫し(これが楽しい)、直ぐに茹でて食べてみて下さい。
「来年も必ず作ろう」になりますよ。



落花生について
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
ご存知の通り、落花生(ピーナッツ)は健康的な栄養を含んでます。
健康に良い脂肪、ビタミン、マグネシウム、リンなどのビタミンやミネラルも豊富。
ぜひ栽培して「自作ピーナッツ」を茹でて食べてください。
落花生は南方系の植物なので、東北で育てるには少し手間がかかります。
マルチと中耕が必須であり、また暖かくなってから栽培を開始してください。
- 使用品種は千葉半立またはナカテユタカ
- 連作障害あり(2~3年)
- 発芽適温は地温20℃前後
30℃に加温すると4日目には発芽開始 - 生育適温は15~25℃
高温好きなので東北では5月下旬~6月にマルチして播種します - pH6.5程度
苦土石灰が必須(生育にカルシウムが必要)
粘土質の畑は不可 - 播種は株間30cm、深さ2cmほどで植え付け
直播きの場合は地温にもよりますが10日ほどかかります
なお苗作りする方が発芽が揃います - 花が咲いたら追肥・中耕が必要
※岩手県中部に於ける、ここ10年ほどの実績に基づいています。
落花生の育て方
種蒔きは岩手では5月下旬から6月初旬(オクラと同じ)が適当です。気象庁の気温グラフ
<注意事項>
落花生の発芽には地温20度以上(外気温で25℃以上)が必要です。
苦土石灰が必須。200g(4握り)/㎡入れます。
蒔いた種をカラスに取られないように気を付けてください(網や不織布を載せておく)。
なお花が咲いたあとで芽が地面に刺さるので、粘土質の畑での栽培は難しいでしょう。
ここ(岩手県中部)では、5月中旬~6月初旬にマルチを使って播種します(苗を作ればより確実)。
畝幅100cmに苦土石灰を多めに入れ、マルチして2列に蒔いてください(30cm間隔で深さ2cmに種を植え付ける)。
落花生とオクラは同時に開始するので、一本のマルチに植え付ければ手間ナシです。
落花生は、一株が50cm四方ぐらいの大きさになり、その株から芽が地面に刺さることで落花生になります。
刺さりやすいように花が咲いたらマルチを剥がし、株の周りを中耕します。
この作業のためには、一列植えなら畝幅50cm、二列植えなら畝幅100cmは欲しいです。
また中耕がし易いように、マルチの両側には広目の通路を確保してください。
元肥には牛糞堆肥と苦土石灰を投入します(収穫までに5ヶ月かかるので、途中で化成肥料を追肥します)。
種蒔き
直播きでも十分に発芽します(ここでは千葉半立を栽培しています)。
直播きの場合は、一カ所に2粒ずつ蒔けば確実ですが、落花生の種は結構な値段なのでケチして一粒蒔きにし、発芽しない種は無視する、または未発芽用に予備苗を何個か作っておく方法もあります。
種蒔き後に網か不織布を載せておけば、カラスに種を取られるのを防げます(釣り糸を張っておくだけでもカラスは近付かない)。
芽の高さが10cmほどになったら外してください。

釣り糸でカラス除け。
見にくいですが2本張ってます。
マルチを剥がし追肥・中耕・土寄せ
ポツポツと開花(7月)してきたら、一週間後にマルチを外してください(早めの方が無難)。
マルチを外したら化成肥料をパラパラと追肥し、中耕と土寄せを行い、子房柄が土に入りやすくします。
収穫日(11月)の目安は開花期後、千葉半立は95日、ナカテユタカは80日。
遅れると不味くなるので試し堀りを忘れずに。
追肥はマルチを外したときの一回だけにして下さい。
試し掘り
11月の初旬に収穫しますが、その前に試し堀して、おいしく頂きます。
収穫時期がイマイチ分かり難い落花生ですが、途中で時々引っこ抜いて食べてみれば分かります。
途中で引っこ抜いた未熟なのでも十分においしいですよ。
収穫
いよいよ収穫。
一株から結構採れるので、暫くは「茹で落花生三昧」が続きます。
塩が入りにくいので塩を多めにして茹でる方がおいしくなります。
落花生の茹で方
株を引っこ抜いて収穫すると、大きいのや小さいのが混ざってます。
これを茹でるには、時間差攻撃が有効。
塩をかなり多め(殻が付いてるので味が中に入りにくい)にして、大きいのを先に塩湯に入れ、小さいのは時間をおいて投入。
大きいのを試しに食べてみて、十分柔らかくなるまで茹でます。
茹ですぎても不味くはならないので、安心してゆっくり茹でてください(何度かやれば慣れます)。
大きいのは脂っこくて良し。
小さいのは塩味が濃く入っていて、これまた旨い。
熱いうちも良し、冷えてまた良し。
良き晩酌を!
余った落花生は、茹で落花生にしてから冷凍します。
食べるときは電子レンジで緩めに解凍してから常温で完全解凍。
これはもう作りたてと変わりなく最高です!
落花生・・・これはぜひ作ってください。
成長の確認用(参考資料)
使う品種は、一般に入手可能な「千葉半立」か「ナカテユタカ」になるでしょう。
千葉半立は発芽は順調だけど、実の熟すのは遅い。
ナカテユタカはこの逆です。
播種と発根の確認
子房柄の確認
花が咲くと、間もなく下向きに刺さり始めるので、マルチを剥がします。
ついでに、軽く耕して、刺さりやすくしてやります。

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