アーティチョークが好きで20年ほど前から作ってます。
ただ冬を越えられないときがあり、毎年必ず食べられるわけではありません。
この記事を書いたときも収穫まで行きませんでした。
アーティチョーク概観
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
地中海原産の多年草です。
そう「多年草」なんです。
一度植えればずっと生えてる・・・ハズなんですが、岩手では時々冬越し出来ません。
食べたいから植えてるのに、時々食べられないという、じれったい野菜です。
フランスでは、大学の学生食堂(食費はたったの1ユーロ)にも良く出てくる、お馴染みの野菜です。
- まき時:2~5月(室内)、4~6月(室外)
- 栽培方法:種をまいて3mmほど土をかけ、15~20度を維持。
苗が大きくなったら9cmポットに移植し、徐々に外気に慣らし、暖かくなったらよく日のあたる場所に1m間隔で定植。
戸外にじかまきする場合は筋蒔きし、5~10mmほど土をかけます。
大きくなってきたらまず30cm間隔に間引き、最終的に株間1mに仕立てます。
根切り虫やカメムシに弱いので、必要なら薬を使います。 - 収穫:岩手では蕾ができるのは翌年の7月頃。
早春に苗を作っても年内の収穫は無理なので、暖かくなってから種蒔きします。
苗作り
早春に苗作りを始めても、年内の収穫はできないのでノンビリとやります。
冬越しして翌年の収穫であれば楽に作れます・・・が、岩手では冬越し出来ない場合があります。
関東以西であれば全く苦労なく栽培可能です。
種蒔き
4/9
種蒔き開始(種は合計56粒)。アーティチョークの種購入
種の量が少ないのでポット56個に1粒ずつですが、発芽率はとても良いので一粒蒔きが良いと思います。
4/26
一個発芽。
5/20
発芽から25日。
定植
畑のpHには要注意です。
ヨーロッパ系の野菜を相手にするときは、とにかく「pHを高くする」です。
日本の気候とは異なり、雨が少なくて石灰岩系の土壌のヨーロッパはpHが高いです。
これを意識して畑の準備をして下さい(要するに苦土石灰を多く使うと言うこと)。
6/2
定植。
株間1m、畝間も1m。
アーティチョークは多年草で大きくなって邪魔者なので、遠い畑の一番端っこで我慢してもらう方が良いでしょう。
苦土石灰を大量に入れて「乾き気味の畑」に定植します。
6/2 今から定植します。
6/2 マルチ+堆肥たっぷり。
育成
6/29 発芽から60日経過。
7/18 虫食い被害甚大(茎を囓る)。
かなり虫が寄るので、必要なら薬を使います。
収穫は来年なので、遠慮無く薬を使えます。
雨が多いのでマルチを外した。
湿度が高いと周りの葉が腐って枯れる症状が出る。
9/26 高さ1m、直径2mほど。
脇から子供が出てきました。
翌年
6/6
一年経過。
今回は残ったのは1本だけでした(株分けするので一本でも間に合う)。
6/6 最後の一本。
7/20
その後の成長。
今年は種を取るので収穫しない。
7/10 花が咲きました。
7/20 本来なら収穫時期ですが、採種するので収穫しない。
9/28 葉が落ちたら2分割する。
まとめ
この冬を越えることができませんでした。残念。
岩手でのアーティチョーク栽培はときどきこうなります。
懲りずにまた来年も作ります。
レシピ
この年は収穫出来ませんでしたが、うまく作れたときは茹でたり調理して食べてます。
茹でてドレッシングで
蕾を丸ごとお湯で茹で、一枚ずつガクを外してドレッシングに付けながら根元部分だけを食べます。
ガクを食べ終えたら中心の毛を捨てて、その下側の塊を匙で掬って食べます。
ユリ根とかクワイのような味。
この食べ方が一番簡単で、フランスなどでも良くこの食べ方をしています。
マリネ
少し手間ですがマリネも美味しいです。
少し未熟で小さめのアーティチョークで作ります。
- 茹でたアーティチョークとインゲンの水気を切ります。
- アボカドと青かびチーズを細かく切ります。
- 赤玉ねぎは薄切りにします。
- オリーブオイル、バルサミコ酢、塩、コショウを混ぜてドレッシングを作ります。
- 皿にインゲンを並べ、アボカド、青かびチーズ、玉ねぎのスライスを加え、その上にアーティチョークを置きます。
- ドレッシングで味付けし、バジルの葉を数枚加え、しっかり冷やして頂きます。
ベイクド
そのまま焼いてガクを外して食べる方法もあります。
- オーブングリルを240℃に予熱。
- アーティチョークの尻尾を切り落とし、外側の硬い葉を取り除いて準備します。
アーティチョークを縦半分に切り、レモン汁を絞って振りかける。 - 半分に切ったアーティチョークを天板に下向きに並べます。
アーティチョークにオリーブオイル、塩、コショウを刷毛で塗ります。 - 25〜30分間焼いて熱いうちに頂きます。
食べるときは中心部分をスプーンで掬うようにします。
コメント