セージはなにかと役立つハーブです。
料理に使うのがメインですが、部屋に置いて良し、お風呂も気持ち良い。
一度植えてしまえば、数年間は放置状態でも使える便利なハーブをご紹介します。
セージとは
地中海原産のシソ科の植物で、古代は免疫力を助ける薬草として活用されていたとか。
料理のスパイスや臭み消し、ハーブティー、お風呂も気持ち良い。
コモンセージ・ホワイトセージ・チェリーセージなどがありますが、ご家庭では一般的なコモンセージがあれば十分でしょう。
- 耐寒性常緑低木(岩手では冬は葉が落ちて根だけになります)。
- 草丈は50cmくらい。
- まき時:2月~5月(秋まきも可能)。
- 栽培方法:室内まき(発芽までに10日ほどかかるが、発芽率はとても良い)。
種をまき、ごくうすく土をかけ明るい場所で20度~25度で管理する。
発芽後は明るい場所で育てる。
大きくなってきたら8cmポットに移植。
徐々に外気に慣らして本葉4~6枚になったら50cm間隔に定植。
根切り虫対策は不要。 - 耐寒性があるので戸外で越冬できるが、日溜まりに植えるようにする。
水と肥料を少なく育てると株は小さめになるが香りの強いセージになる。 - 翌春、前年に伸びた枝の新梢に花が咲く。サラダに散らして食べる。
種からも作れますが、梅雨時期に挿し木や取り木で増やす方が簡単です。
ここでは6月に花が咲きます。
苗作り
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
早春に苗作りを始めます。
苗ができてしまえば、この後は挿し木や取り木で増やしていくので、苗作りは一度だけ。
セージは寿命が長いし、こぼれ種で自然繁殖もします。
葉は落ちますが岩手の冬も平気で越えます。
種蒔き
この記事で使った市販のコモンセージの種です。
3/19開始。
ポット30個に播種してます。
温度をしっかり管理してください。
昼20~25℃、夜10~15℃を維持すれば、ほぼ100%発芽します。
温度管理がとても大事なのでお忘れなく。
好光性の種子ですが覆土しても発芽します。
光より水分を切らさないことに気を付けて下さい。
3/19
種蒔き。
30ポットに各3粒ずつ。
3/27
8日目。
4/5
約2週間経過。
ほぼ100%発芽しました。
5/4
更に一ヶ月後。
間もなく定植します。
定植
5/10
発芽時の温度管理さえしっかりすれば、その後の育成は簡単です。
定植まで問題無く育ちます。
定植後、ネキリムシにやられることもありません。
地中海が原産の植物なので、苦土石灰を多くしてpH高めの乾いた畑に植えてください。
pHが合わないと数ヶ月で消えてしまいます。
牛糞堆肥だけで肥料は要りません(スパルタに育てた方が香りが良い)。
5/10
定植しました。
真ん中の畝に苦土石灰5kgを入れてます。
育成
一ヶ月ほどで十分な大きさまで育ちます。
もう葉っぱを毟って使い始めても問題ありません。
セージはとても丈夫です。
6/19
pHが合っていれば綺麗に育ちます。
試しにpHの低い畑に植えた株。
pHが合わないとこうなります。
挿し木/取り木
9月頃には成長が止まります。
一年目の茎は緑色ですが、2年3年と経つと木質化してきます。
その頃には挿し木や取り木で増やすようにして下さい。
挿し木の時期は9月頃、また取り木もできます。
自然に落ちた種からも育つので、一度植えれば恐らく永久に生えるかも?
取り木
取り木が一番簡単です。
9月に入ったら、下の方に生えた長目の枝を地面に押しつけ、上から土をかけます。
このときに雨水がしみこみやすいよう、カルデラ湖のように天辺を少し凹ませておきます。
そのまま来年の春まで放置しておき、ちょっとひっぱてみて根が付いてるようなら切り離します。
枝を倒して重石を載せておくだけでも発根します。
9/1
成長が止まった株。
乾燥セージ
セージの生の葉をそのままお風呂に入れて、お風呂に浸かりながら手で揉めば十分良い香りが出ます。
ただ霜に当たると葉が枯れてしまうので、冬場用に干して保存します。
霜が降りる前に刈り取り、軒下などに逆さにぶら下げておけば冬中使えます。
ベーコンやビーフジャーキーを作るときにも使えるので、お試しください。
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