ほうれん草は、平均気温が15~20℃で有ればいつでも育てられます。
美味しくて安全なほうれん草を作ってラーメンにどうぞ。
発芽に少し手間がかかりますが、和・洋・中のどんな料理にも使える栄養豊かな緑黄色野菜です。
この記事ではパレード(改良日本ほうれん草)を栽培しています。


栽培の概要
ほうれん草以外の野菜の栽培情報はこちらをご覧ください。
- 栽培上の注意。
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青菜野菜(ほうれん草など)は、肥料中の窒素が残留しやすいので、肥料はなるべく使わないでください。
特にほうれん草は栽培期間が短いので、肥料が残りやすく注意が必要です。

- 栽培を開始する時期は4月の上旬以降(東北地方)。気象庁の気温グラフ
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栽培適温は15~20℃。
ほうれん草は、春一番で栽培を開始できます。
一ヶ月ごとに種蒔きすれば、間引きを含め途切れず収穫出来ます。
岩手中部では、4・5・6・9月初旬が手頃な気温です。
法蓮草は一般的に夏場は苦手です。 - 畑の条件。
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軽い連作障害あり(1年)。
最適pH6.5~7.5とアルカリ性の畑を好むので苦土石灰は必須です。
酸性(スギナやハコベが生えてる)だととても育ちが悪いので、苦土石灰を多め(3握り/㎡)に入れてください。
なお普段使いの畑なら元肥は不要です。
直播きで栽培します。スポンサーリンク
畑の準備
軽い連作障害があるので去年と同じ場所に植えないようにします(良い畑なら大丈夫)。
畑の土の最適pH6.5~7.5なので、かなり多めの苦土石灰を一ヶ月前に投入しておきます(3握り/㎡)。
苦土石灰が足りないとちっとも育ちません。
ほうれん草栽培では、pHだけは注意してください。
陽当たり良好で排水の良い畑を使えれば最良ですが、水はけが良くない場合は10~20cmほどの畝を立てます。
なお元肥は畑の様子次第ですが、良い畑であれば不要です。
播種から収穫までの期間が短いので、肥料はなるべく使わないでください。
連作障害も元肥も畑次第です。
良い畑ならなんの問題も出ません、すくすく育ちます。
家庭菜園では良い畑を作ることに尽力してください。
雑草マルチの効いた畑を使います。

種蒔き(直播き)
ほうれん草は根が少ないので直播きで栽培します。
- 5cmほどの畝を立てます。
湿潤な畑の場合は高くしてください。 - 種を蒔く所の土を1cmほどの支柱か板で圧縮。
穴を掘るのではなく鎮圧します。
畝間は40cmほど(草取りと中耕が出来る畝間)。 - 種を1cm間隔ですじ蒔きする。
多めに撒くことをお薦めします。 - 覆土は1cm。
- 覆土を板(またはゲンコツ)で鎮圧。
ぐっと押しつけて種と土を密着させます。 - 水遣りしてください。
凹んだ部分に水を溜めるようにします。
ほうれん草は発芽に関しては神経質です。
気温が高い時期は冷蔵庫で吸水させ、白い根が見えたら種蒔きします。
種を24時間ほど水に浸け、湿った布に包んで冷蔵庫へ。
白い根が見え始めたら種まきします。
面倒なら夏用の品種(「アクティブ」「ジャスティス」「ミラージュ」など)をそのまま直播きすることもできます。
一週間ほどで発芽しますが(ほうれん草は発芽が遅い)、草マルチを敷いておけば水管理が簡単になります。
発芽したらマルチを除けてください。
そのまま暫く育ててから間引きを収穫します。
種を蒔き草マルチする。
5~7日で発芽します。
育成(間引き収穫)
間引きは普通は二回に分けて行いますが、家庭菜園では間引き菜を食べたいので、少し大きく育ててから間引きます。
本葉が3~5枚になるまで育て、大きい苗を間引き収穫します(株間を5cmほどにする)。
この間引きで残した小さい苗は、大きい苗が無くなれば育ちます。
抜いた後で軽く土寄せして抑えておけば万全。
どこまで大きく育てるかにもよりますが、株間が10cmほどになるように間引き収穫すれば、かなり大きく育てることができます。
ただ暑い時期は花目がつきやすいので、花芽が見えたら収穫してしまってください。ほっとくと葉が硬く筋っぽくなります。
収穫
ほうれん草は間引きと収穫が同時です。
間引きせずに残したものが収穫物となりますが、家庭菜園では一度に大量に収穫するより、少しずつ長期間の方が便利なので、全部間引きで採る方が良いでしょう。
パレード法蓮草の詳細データ
品種名:パレード法蓮草(F1)
特徴:耐暑・耐寒性が強い
発芽地温:15~20℃
生育適温:15~20℃
連作障害:出にくいと言われてる
土壌酸度:pH6.5~7.5
株間:5~10cm
この品種は早春から初秋まで、真夏以外は連続して蒔くことができます。
ほうれん草は品種がとても多く、プロは収穫量を上げるためや花芽を避けるため、時期により品種を使い分けますが、家庭菜園でそこまでする必要はないでしょう。
筆者は専らパレード法蓮草を栽培してます。
暑さには弱いですが、寒さにはとても強く、秋に蒔けば冬越しして翌年の春に収穫することもできます。寒絞めほうれん草の育て方
時期にもよりますが、パレードは種まき後30~60日で完成します。
完成を待つ必要はなく、多めに蒔いて間引きをメインにする方が家庭菜園向きです。
長く収穫を続けたいのなら、一ヶ月ごとに種蒔きしてください(真夏を除く)。
なお暖かくなるにつれ花芽が付きますが、その場合は早めに収穫します。
ほうれん草を使った料理
ほうれん草にはアク(シュウ酸)があるので、料理する前に湯がいてください。
コツは「茹ですぎない」こと。
さっと茹でて冷水にとります。
青々したのを料理に使います。
やはりラーメンが一番ですよね。
自家製のほうれん草をたっぷり入れて召し上がれ。

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