平地でのクローバー栽培とリビングマルチ|タホラ・リベンデル・マキバシロ・ソーニャ・フィアなど

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クローバーは雑草対策としてだけではなく、堆肥の生産や見た目の美しさも備えています。
色々な種類のクローバーを数年に亘って栽培した経過を紹介します。

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興味があるところを読む

平地でクローバー栽培(斜面のクローバー栽培からの続き)

クローバーはとても丈夫で、通り道でも問題無く生育します。
むしろ「通り道こそよく生える」植物です。
栽培のコツは「種が落ちるまで草刈りしない」こと。

雑草管理に関する記事の一覧はこちらです。

5/5
500gの白クローバーの種を平地に撒きました。
一ヶ月ほど前に除草剤を撒いておいた場所で、大部分の雑草は枯れてます。
耕すと土の中から発芽前の雑草の種が出てきそうなので、なにもせずに種蒔きしています。
種蒔き後に半分だけ試しに表面を軽くガリガリっと熊手でこすってます。

5/5 
桃の木の周り全面を除草して蒔きました。

5/15
出ました。
芽吹くのはいつでも気持ち良いですね!
どこもかしこもかなり良い感じで芽吹いてます。
もう少し大きくならないとハッキリしませんが、かなり良い感じで発芽してます。
雨が少なくて心配しましたが、途中で一度じょうろで水まきしただけでOKでした。

5/15 
発芽してます。

一年後

翌4/29
一年が経過しました。
なかなか良いです。
全面ビッシリ綺麗に覆い尽くすとはいかないけど、背の高い草が出てこないみたいです。
除草剤を撒いて、種蒔いて、ほっとけば良いんだから楽ちん。
今の時期は踊り子草が混ざってますが、これは自然に間もなく消えるのでクローバーがメインになるはず。

4/29 
桃の周りのその後。
手前は踊り子草。

4/29 
クローバと踊り子草と牧草とタンポポが混ざってます。

4/29 
通り道はクローバーとミントがメイン。

4/29 
クローバーとミントが混植してます。

4/29 
クローバーと踊り子草が混植。

 4/30
 クローバーの生えてる場所を草刈りした様子です。
 クローバーが密植してる部分はびちっとしててとても綺麗せす。

4/30 
桃の周り。
5個上の写真と同じ場所。

4/30 
この辺はクローバではなく牧草が生えてる場所。
牧草は草が濃いので刈りにくい。
右側の刈ってない部分はブルーベリー畑。

5/26
花が咲き始めました。
元々の原種よりも背が低く花も小さい。
これならグランドカバーにピッタリです。

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不思議なことが起きました

 6/1
 クローバーが綺麗に生え揃った。
 はにゃにゃ???
 クローバーをグランドカバーとして使う方法が分かった気がします。

 クローバーを播いた場所は刈ってやる

 これだ~!!
 クローバーの種を蒔いた所には、クローバーと雑草が同時に芽を出す。
 そのままほっとく。雑草とクローバーが混じった状態で大きくなる。
 大きくなった頃に一回草刈りしてやる。
 草刈り後、雑草よりもクローバーの方が早くダメージから回復して先に葉を広げる。
 早く出てきたクローバーの葉は地面を覆い隠して雑草が伸びるのを抑える。
 これで雑草が減る=クローバーがメインになる。
 つまり、グランドカバーとしてクローバーを使うときは・・
 生え揃った頃に雑草共々一緒に刈ってやる
 もし雑草が増えてきたら再度草刈りする・・数回繰り返せばクローバーだけが残る!!

 クローバーは再生速度が雑草より速い。
 しかもクローバーの葉は幅広で地面すれすれの低い位置で横に広がってる。
 この二つが雑草抑制力になってるんだと。
 思い出してみれば「通路にはクローバーがビッシリ生えてる」のも同じ理屈。
  1,踏まれて雑草もクローバーもダメージを受ける。
  2,クローバーの再生の方が早い&葉が横に広がって日陰を作る。
  3,雑草は育ちが遅れ、ダメージ回復できずやがて消滅。
 要するに「再生力の速度差と葉の位置」が雑草抑制効果となる。

まとめ

 種を蒔くだけじゃダメ。
 その後の草刈りが決め手でした。

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クローバー調査

[ キーワード:タホラ リベンデル マキバシロ ソーニャ フィア リビングマルチ ]
グランドカバーとしてクローバーが良いようなので、シロクローバーのことを少し調べてみました(アカクローバーはサイズが大きくグランドカバーには向かない)。

シロクローバーには大葉、中葉、小葉の3種類があり、大葉は主に採草用として使う。
グランドカバーとして使うにはシロクローバーの中葉か大葉が向いている。
中葉種は丈夫で他の牧草などにも負けないとの事。
小葉種は密植度が高く、背丈が低くリビングマルチに適当との記事有りました(現在はリンク切れ)。
ただしタホラ(小葉種)は牧草との競合力がソーニャ(中葉種)よりは弱い。
他にグランドカバー向きと思われるフィア(中葉種)は、再生力が強いとの事。

リンク切れしているページにに重要な記述が有ったので補足しておきます。
 「雑草の抑制力では大葉種よりもフィア(中葉種)の方が優れている」
 「岩手では9/20迄に播種した方が良い」

フィア栽培

6/3
フィアの種蒔きのための下準備開始。
6/3にブルーベリーの周りに除草剤(グリホエース50倍)を撒き、6/4に草刈り。

6/4 
除草剤の散布後に除草した。
ここにはフィアを播きます。

左:アカクローバー
中:大葉種、右:小葉種。

6/15
フィアの種の発根までの日数を確認中。
予め発根させておいた種を雨上がりの日にピッタリ合わせて蒔くことが出来れば、発芽率向上&種が雨で流されることが減るんじゃなかろうかって作戦。タイミング良く雨上がりと発根が合うとは限らないけどまんずお試しなり。

6/16
72時間経過。
7~8割は発根しています。
根が伸びすぎて土に刺さりそうもないのが出てきてます。
と言うことなので水に浸けてから48時間ぐらいで蒔くのが手頃。

6/15 
水温20度前後で48時間で半分程発根。

6/16 
72時間経過。

 6/29
 そろそろ花が枯れ始めました。
 クローバーは特に意識するような植物ではないですが、見ていれば花が咲いたり枯れたりしてます。
 今日はこれから雨が降り、明日にはあがるとの予報。
 予報の出た昨日の晩にフィアの種200g程を水に浸けておきました。
 雨上がりに蒔く予定。

6/29 
枯れ始めた。

 7/11
 今年は徹底的に雨が少なくて、種蒔きタイミングが難しい。
 7/7に天気予報をあてにして3キロのフィアを全面に蒔いてます。
 夕べから今日まで久しぶりに良い雨が来ました。
 ざーざー降りじゃなくて、しとしとと静かに長時間降る理想的な雨。
 これできっと綺麗に発芽するでしょう。

 続いてマキバシロを雨降りの中で蒔いてみました。
 天気予報では7/15迄ほとんど雨の予定。
 土は既に十分濡れてるし、これならタイミングピッタリ。
 念のためにフィアの種4キロを再度注文済みで、今日にも届くはず。
 発芽しなかった部分にこれを追加蒔きの予定。
 今年中になんとかグランドカバーbyクローバーの第一歩を築きたい。

7/11 
7/7に蒔いたフィア。
今のところ変化無し。

7/12 
6/29に蒔いたフィア。

7/13
7/7に蒔いたフィア。

タイミング良く雨が降ったので、ポツポツと発芽してるのを見かけます。
ただ一昨日の夜は一晩中の雷雨で、すっかり豪雨状態になってしまったので種がかなり流れたはず。
斜面上部に蒔き直しの予定

7/14
これはマキバシロ。
雨が続けば3日目には出ます。
夕べから雨が続いてるので今日もまた種蒔きしてます。
後から購入したフィア4キロのうちの1.5キロほどを蒔いた。

 7/27
 フィアの種蒔きを継続中。
 雨が何日か続くとの予報なので種蒔き。
 あちこちに蒔いてますが、土がむき出しになってないと確実に発芽率が悪い。
 草刈り機で刈った後の粉砕された草が残ってるとダメです。
 熊手でガリガリして土を露出してから蒔くと良い。

7/27 
熊手でガリガリした。
土を露出させないとダメです。

7/29
成長確認用マキバシロのその後。
播種から18日経過。
フィアも同じ程度に成長してるはず。

 8/13
 雨の予報なのでフィアを種蒔き。
 除草剤(グリホ)を撒いて草が枯れたのを待って種を蒔き、その後で草刈りして播種。
 草刈り後の粉砕された草のクズが地面を覆ってると上手く発芽しないので、種蒔きした後で草刈りした。
 粉砕された草が種を覆って、覆土したのと同じ効果になる予定。

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翌年

 5/29
 一冬越えて春になっての様子。
 ほぼ全面フィアで覆われてる。
  1:除草剤(グリホ)を撒いて草を枯らしておく。
  2:雨の前に種蒔きする。
  3:草刈りして種の上に枯れ草を載せる。

8/13 
草刈り前。

8/13 
草刈り後。

5/29 
翌年の春。

 9/23
 フィアとマキバシロの種蒔きから約二ヶ月経過。
 出るところと出ないところがハッキリしてきた・・種蒔き前の下処理がやっぱり大事です。
 と言う事で、出ないところは耕してから蒔くことにしました。
 ただもう9月中旬で、今から蒔いても冬越しは無理なので種蒔きは来年です。

 今日は表面を軽く耕しました。
 二ヶ月ほど待てば秋の雑草が出てくるはずなんで、それを除草剤で除草して冬越し。
 来年の春には春の雑草を出させてから除草剤でで除草。
 で、頃合いを見計らってクローバーを種蒔きする予定です。

9/23 
出ない所は出ない。

9/23 
出る所はビシっと出る。

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更に翌年

 5/5
 冬越えして春。
 やはり「下ごしらえ」がとても大事です。
 現在下ごしらえ中。
 まずは耕す。耕して雑草の種が発芽したらもう一度耕して雑草削除。
 梅雨入りを待ってフィアを播種の予定。

ここで試します。

5/6
播種前の下地作り。
全面を耕した。

 6/6
 待望の雨が来た。
 5月は異常に少雨で全然蒔けなかった。5月の降水量
 やっと夕べからかなりの雨が降り始め、耕した畑の10cm以上の深さまで水が染み込んだんで、雨の中を種蒔き開始。
 フィアの種二袋(1キロ)を蒔いた。
 なお半月ほど前に、畑全面をもう一度軽く耕して雑草を痛めつけておいた。

種をバラマキしたあとで、この針金式の熊手の背中側で土をガリガリして種と土を混ぜてやる。

向こう側はガリガリした部分、手前は蒔いただけでこれからガリガリする。

新兵器”ズルペタ”。
種蒔きしたあとで歩き回った足跡部分の発芽が良いことに気が付いての新発明。
ベニヤ板の切れ端をゴミ袋で包んでヒモを付けた。袋に入れないと裏面に土が付いちゃって重くて大変。

種をバラマキし、ガリガリしたあと、このズルペタで土を踏んづけて落ち着かせる。
下処理と種蒔き後のズルペタはとても効き目があるはず。

ズルペタの威力(手前半分)。

ズルペタ取扱説明書(右足をズルペタに載せる場合)。
①から開始し②、③、④と作業する。
②から③へ行くときに、左足は往路の足跡(紺色)の間を踏むようにして、靴で土を鎮圧する。

 6/7
 24時間で発根し始めたのがある。
 今回の種は優秀。
 これで今日一日雨か曇りなら完璧だが、例によって天気予報は外れて晴れ。
 発根してるのを踏んづけるわけにはいかないんで、水遣りすると言っても難しい。
 天気予報は全くあてにならない。
 外れても当たっても給料は変わらないからイカンのよ。気象庁も民営化しろっての。

 何年もかかってやっと気が付いた事。
 「植物相手の時は自分の都合でやっちゃダメ」。
 そっちの都合に合わせないと上手く行かない。

 今、丁度クローバーの花が咲いてる。
 日曜日だし天気が良いしヒマだし元気で草刈りしたい気分・・・でも、今、草刈りしちゃダメ。
 花が咲き終わり種が出来て、その種が落ちてから草刈りする。
 当たり前のことだけど、ずっと気が付かなかった。

 昨日種蒔きしたけど、タイミング良くない。
 前から生えてるクローバーの花が咲き終わり、種が落ちる頃に合わせて種蒔きしなきゃ。
 だってそうでしょ?ここに生えてるクローバーは、ここにピッタリの生活をしてるからこそ生き残れた。
 前から自生してるクローバーに合わせてアクションを起こすのが正解に決まってる。
 簡単なことのようだけど何も分かってなかった・・・自分都合のやり方、考え方から変えていかなくちゃ。
 「まず相手の都合を考え、自分の都合はその後」
 クローバーさん、皆さん、ゴメンナサイ。

 6/9
 播種から72時間(丸3日)経過。
 とても順調。

 6/10
 播種から96時間(丸4日)経過。
 双葉の大きさはそれほど変わらないけど、根っこがどんどん伸びてる。
 この時期は葉よりも根を伸ばしてる・・葉は広げない=蒸散は増えない、根は伸びる=吸水力アップ。
 根の長さが既に2cmを越えたので確実に湿気た土まで届いてる。
 ここまで来れば少しぐらいの日照りでも平気です。

 6/11
 播種から丸5日経過。
 相変わらず根がメインに成長してる。
 根長が4cm程になったんで、これでもう完全に根付いた。
 今日は雨だけど、数日中に梅雨入りすると思う。

< 播種から48時間が一番大事 >
 48時間の間に晴れ上がらなければ成績が良い。
 今回の流れ(6月の降雨状況)。
  1:6/5の夜から降り始めた雨で、地面10cm以上の深さまで水が染み込んでるのを確認。
  2:雨の中を播種してガリガリしてズルペタ。
  3:この後更に20時間程度の弱雨が続いた。
  4:その後は曇り時々晴れ(日照時間は約3時間)で、地面が乾くほど強い日差しではなかった。
 今回は播種の後で弱雨が長く続いたので、覆土されなかった種もうまく発芽した。

6/7 
クローバー開花中。

6/7 
ヘアリーベッチも開花中。

6/9 
播種から72時間経過。

6/9 
根長は約1cm。

6/10 
96時間(4日)経過。

6/10 
根長は約2.5cm。

6/11 
5日経過。

6/11 
根長は約4cm。

6/14 
8日経過。

6/19 
13日経過(本葉が出てる)。

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クローバーの種の観察

6/12 
これを分解してみます。

6/12
未だ未熟なようです。

6/24 
今度はこれを分解しました。

6/24 
3粒入ってます。

6/24 
ホタルの時期です。

クローバーまとめ

数年に亘る「クローバーによるグランドカバー」実験でした。

  • 下地作りが大事。
    事前の除草と耕耘は必要です。
    ただ撒けば生えると言うことではありませんでした。
  • 天気予報はあてにならない。
    全くダメです。
    自分でかなり注意深く天気の様子を見る必要が有ります。
    種の値段は安くはありません。
  • 種蒔きは秋に行う方が良い(雑草の伸びが遅い)。
    岩手では9/20までに蒔くこと。
    春に蒔く場合は早めに蒔かないと雑草の成長の方が早い。
  • なお法面へグランドカバープランツを播種するときには、雨で流されないように糊を使うそうです・・・納得。
    ”直播方法(通称「やまかけとろろ法」の実験)”と言うのも有り、とても良い考えだと思います。

時間はかかりましたが、ある程度結論のようなものが見えました。
次回は「ヘアリーベッチと黄花ルーピン」を試す予定です。

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