鞍掛豆(パンダ豆)の栽培方法をご紹介します。
一般的な大豆と同じように育てればOK。
食べ方も普通の大豆と一緒で、塩ゆでや甘煮、枝豆として食べてます。
色が変わっていると言うだけで、基本的にはタダの大豆です。
栽培条件は「大豆(枝豆)と同じ」と考えて頂いて構いません。
大豆なので生育適温は25℃前後と高目と言うことだけ意識してください。
かなり暖かくなってから種まきするということです。
苗作り
知り合いのおばちゃんからパンダ豆を頂きました。
「長野に遊びに行ったとき、別所温泉で鞍掛豆(パンダ豆)というのを買ってきた」
との事でした。
早速、苗作り開始。
種蒔きの培養土には、水持ち抜群のスーパーミックスAを使ってます。
この培養土はきめが細かくシットリしたタイプ(軽いふわっとしたタイプではない)。
4/16
豆類の発芽適温は15~25度なので外のトンネルでも行けそうだったのですが、初めての種なので「発芽」を見るために屋内に置いて発芽させました。
1ポットに1粒で開始。
4/29
発芽して成育中。
ひよこ豆などと比べて芽の出るのが遅い。
その代わり出てきた芽は植物離れしたでかさ・・・ズッキーニよりでかいです。
定植
5/1
種を10個播いて6本発芽し、そのうちの3本を定植しました。
草原の真ん中に植えます。
自家採取するので、他の豆と交配しないよう、数年間休ませてる畑の一部を耕してマルチして植え付け。
大豆のPHは6~6.5。
やや酸性寄りなので苦土石灰を入れすぎないように注意。
葉っぱは結構でかい。
根回り具合。
パンダ豆は上の方は勢いが良いけど、根っこはそれほど増えない雰囲気です。
定植しました。
育苗
7/27
花が咲きました。
気合いを入れてインディペンダントな畑に植えましたが、どうやらパンダ自体が雑種らしい。
種を採っても意味がないかも・・・枝豆が出てくる可能性あり。
7/27
大豆(枝豆)の花と変わりありません。
9/30
いよいよ枝豆に似てきました。
豊産性です。
パンダの近況。
育ちが遅く、かなりの晩成型。
晩成タイプは味が良いんで楽しみに待機中です。
収穫
完成間近。
サヤが茶色くなったのを割ってみたら、中の豆がパンダ柄。おぉ!
若いうちは紫パンダで、完熟すると黒パンダになるようです。
見た目が変わってるだけで、味は「ただの大豆」でした。
間もなく全部を収穫します。
パンダ豆の甘煮
枝豆で食べるのなら秘伝豆の方が美味しいので、ここでは甘煮をご紹介します。
甘煮なら、どの種類の豆でも作り方は基本的に一緒です。
好みの固さ・甘さで作り、大量に食べてください。
<材料>
パンダ豆:200g
てんさい糖:120g
塩:小さじ1/2
<調理>
- 豆はサッと洗い、たっぷりの水に豆がぷっくりするまで6~8時間浸ける。
- 中火にかけ、沸騰したら3分ほどそのままにし茹でこぼす(水を半分捨て豆がかぶるくらい新しい水を加える)。
この処理でアクが抜けますが、自作の豆の場合はアクが少ないので不要です。 - 再び中火にかけ沸騰したら、豆がコトコトと少し動くくらいの弱火にし、キッチンペーパをのせて煮る。
途中、豆が煮汁から顔をださないようにします。必要なら差し水をする。 - 好みの固さまで煮たら煮汁をヒタヒタにし、てんさい糖を加え、弱火で15分ほど煮る。
砂糖の量はお好みで(結構、甘い方が美味しいです)。 - 塩を加えひと混ぜし、火を止め蓋をして完全にさめるまで放置したら出来上がり。
<ご注意>
甘みを入れる時に豆が固いとその後いくら煮ても柔らかくなりません。
ここだけは注意してください。
コメント
コメント一覧 (2件)
ひたし豆にしてみて、大豆と全然違うから、
おお!
了解しました。
ひたし豆ですか~
素材の味がモロに出ますね。
秋になって収穫したら、薄い出汁で作ってみます。
コメント頂き有り難うございます。