田舎に住むとチェンソーは必須。
幹の直径が30cmを越える木を切るには、どうしてもチェンソーが必要になります。
また切った木を片付けるときに、庭で焚き火をしますが、輪切りにも使います。
エンジンと電動
※2004/6にアップした記事に加筆しました。
田舎に住んでるとチェンソーが必須道具になります。
岩手に引っ越してこないでそのまま埼玉に住んでたら「チェンソーを買う金があったら、中古のバイクを買おうぜ」と思ったのは間違いないでしょう。
最近(2022)はバッテリー・チェンソー(以降BCと表記)も出てきて、私もマキタ(MUC204DZ)を使ってますが、細めの木や枝打ち、庭木の手入れ程度に使ってます。
でも太い木にはやっぱりエンジン・チェンソー(以降ECと表記)です。
BCの40Vシリーズなどもあるようですが、バッテリーを含めると結構値段も高く、そこまで無理してBCを使わなくてもECで良い。
なんと言ってもECはパワー満開。
30cm以上の立木を倒して、枝打ちして、丸太に分けるのなんて簡単。
ストレス無くあっと言う間に片付いてしまいます。
それに音が良いですよね。STHILチェンソー特有のあのヒステリーな「キーッ、ビーッ」って音!たまらん。
チェンソー選び
田舎に引っ越してきてから数年はノコギリで凌いでたんですが、知り合いからチェンソーのエンジン修理を頼まれて、修理のついでにちょっと使ってみたのが運の尽き。
素晴らしい切れ味に、一発で惚れてしまったのでした。
一般的に言って、エンジンは排気量が大きいほど安定して動きます。
また小型のエンジンは1ccの差でもトルクが大きく異なる(ラジコン飛行機のエンジン経験からこのように感じてます)。
と言うわけで、排気量の割に値段の安いSTHILのMS250Cを買いました ←このリンク先の製品は私のとは異なり最新型のようです
年間にせいぜい10日ほどしか使わないはずなので、耐久力のあるプロ用ではなくてアマチュア用のチェンソーから選びました。
エンジンは4サイクルではありません。
相変わらず汚れやすくベトベトになる2サイクルエンジンですが、チェンソーまで4サイクルにするのはさすがに無理ですよね。
ちなみにチェンソーはハスクバーナ社とスチール社が世界市場を二分してます。
国産のチェンソーは、今のところ低性能と言う記事をちらほら見かけます。
ま、世界市場を相手にしてる量産機を買うのが無難ってことなんでしょう。
本体、割と軽いです。
キャブレター部分。
上の白い箱状のものはエアフィルター。
少し複雑な形のキャブ。
その他の道具
チェンソーを使う上で必要なツールや安全装備など、全部込みで12万ぐらいかかりました。
チェンソー本体だけ買えば済むと思っていたのですが、本を読むと「かなり危険」と言う事なので、本体以外に安全装備が色々必要みたいです。
第一酔っぱらってチェンソーを使うのは絶対禁止なそうな。
いつもほろ酔い加減で草刈りしてるけど、チェンソーはアカンそうです(泣)
- チェンソー(ガイドバー長40cm)本体はスチールのMS250C(約6万円)。
- ソーチェーン(ピッチ3/8)はスチールのピコマイクロ55E(約2千円)。
オレゴンの91VG-J55Eでも可。 - チェンオイルと、50:1で使える混合用のオイル(両方で約2千円)。
- 目立て用の道具 FG-1(東京パイオニアで4千円)。
- 危険防止用の繊維入り手袋、チャプスと中サイズのクサビ(東京パイオニアで3万円)。
- イヤーマフとメッシュガードの付いたヘルメットと鉄板入りブーツ(両方で約2万円)。
- チェンソーの使い方教本(2千円)。
※今なら「目立て道具FG-1、チャプス、鉄板入りブーツ」は購入しません。
目立て道具はヤスリで十分。
チャプス(危険防止用のズボン用のカバー)は履くとかなり邪魔。
鉄板入りブーツより「金属スパイク+ケブラー繊維入り」の森林作業用のマイティー・ブーツの方が軽くて良い。
このブーツは足首がしっかりしていて、更に強力なスパイクが付いているので、足がガクっとならず、急斜面での草刈りや伐採作業にはとても快適で安全に作業が出来ます。私は磯釣りでも使ってますが、値段相応の価値はあります。
目立てですが、私は作業現場ではせずに、家の中でソーチェインを万力で挟んでじっくりやってます。これだと丸ヤスリ、平ヤスリ、目立てゲージだけで足ります。
STHIL純正の2サイクルオイルとチェンオイル。
試しに買ってみました。
チャプス、手袋ほか。
この手袋はとても良くできてます。
振動を上手く吸収してくれるし、手首から切り屑が入らないようにインナーが付いています。
かなり分厚い皮で出来てますが、柔らかく使いやすい。
防音用のイヤーマフと顔面保護用のフェースガード付きのヘルメット。
かなり軽く気軽に使える。
このブーツは私には硬すぎるし重すぎます。
今は使っていません(マイティー・ブーツを使ってます)。
慣らし運転
初めに第一段階の慣らし運転(ブレークイン)をしました。
毎日5分ほど回して、2タンク分のガソリンとチェンオイルを消費。
高速(H)側の燃料バルブを「閉めきったところから1回転+1/4」ほど開けて、リッチな状態でフルスロットルで運転。
かなり燃料の濃い状態だからエンジン温度も上がらないはずだし、回転数も低い。当然排気は多い。
低速(L)側は息継ぎせずに吹き上がるような適当な位置。
あまり濃い状態で回してるとスラッジが着くので、そろそろと標準の濃さに持っていく。
H側をやや締めて(右に回して)回転を上げ始めた。排気の量も減り音も軽い感じに変化してる。
この状態で5タンク程度は回す。
更にその後は音と排気の状態を見ながら、徐々に絞ってエンジンを高速側に持っていく・・・ラジコン飛行機やカートのエンジンと同じ扱いでやってます。
このSTHILチェンソーのエンジンは、予定通りの反応をするんで扱いやすい。
こんな調子でコントロールできるなら一生使えそうです。
低速側の調整方法を東京パイオニアの店長から聞いたので転載しておきます。
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Lスクリューを締めきってから1回転ほど戻し、さらに少しづつ開いていきます。
エンジン回転が最高になる位置がありますので、そこから1/8~1/4回転ほど開いた位置が最適なスロー調整位置です。
吹き上がりがスムーズでスロー回転が安定している位置が良いです。
その状態にしてからアイドリング調整ネジを調整します。
木を切る
チェンソーを買って4年経過。
本日は大きめの木を切り倒しました。
4年目にして初めてしっかり働いたチェンソー。
今までここまで太い木は切ってなかった。
快調です。エンジンの始動抜群。凄い勢いで切れます。やかましいです。
幹の反対側に切り込みを入れてから切断するなどと言う策を使うまでもなく一挙に切断。
エンジン最高回転でスタート。
刃が吸い込むように幹に食い込んでいく。
切りくずがバシバシ膝に飛んでくる。
「メキメキ・・・」と音がする。
更に切り進むと「ビキビキ・・・ずっど~ん」。
ひゃ~~気分エエっす~~(^^)/
予定方向にブッ倒したんで気分最高。
燃やしやすいように裁断するのは葉っぱが枯れてからが良さそうです。
気持ち良い~!
輪切り
大分乾いてきたんで、輪切りにします。
しかし調子の良いチェンソー。
やっぱり良い物は良い。特に道具類はですね。
この程度の太さは楽勝。
この後で樹齢50年ほどの木も切りましたが簡単でした。
大分片付いてきました。
切断作業もそろそろ終わり。
刃を研ぐ
刃を石に当ててしまった。
チョンとぶつけたんじゃなくて、かなりガリガリとやっちゃった。
自分で研ぎ出す根性が出ないので、前に買っておいた新しいソーチェーンと入れ替えました。
どうせまた石にぶつけるに決まってるから予備のソーチェーンも購入。送料込み2本で4,100円。
今回はピコマイクロ・コンフォート3と言う新型の刃(型番ピコー55E)です。
おまけにウルシにかぶれて大騒ぎ。
まぶたが腫れちゃって目が良く見えない。
ビールを飲むと痒くて気が狂いそうだし・・・これが一番こたえます(^^;
かなり重症。
5分ほど研ぎましたが、鋭利に出来ず。
刃一個で5分かかると55個で4時間半?諦めて新しいソーチェインと交換することにしました。
木灰
アク抜き用の木灰が必要なので、盛大に燃焼開始。
昨日は雨が一日中降り、すっかり周りが濡れて安全状態になってます。
早速点火!
綺麗に積んであるので、マッチ一本で見事に点火・・・とは行かず、バーナーで点火。
この太さだと一晩か二晩は燃え続けそう。
燃えるのをじ~っと見てるのは良いもんですよね。
静かにゆっくり燃えて、煙の匂いをかいで、少しパイプタバコの匂いがします。
夜になったらまた見に来ます。
ビールを飲みながら。
でっかく燃やしてます。
残った灰は集めてワラビのアク抜きに使う。
購入リンク
STIHLのチェンソー本体は、専門店でしか購入できないようです。
防具や部品類のリンクは、その他の道具を参照してください。
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