行者にんにく野生化栽培|旬の時期や食べ方|一押しは醤油漬けと餃子

当サイトにはアフィリエイト広告が表示されます。

醤油漬けや餃子が最高に美味しい行者ニンニク。
野生化させて自然栽培する方法を紹介します。

半日陰で野生化すればなにもしなくても毎年収穫。
この野生の行者ニンニクで作る醤油漬けや餃子は格別。
野生化すれば春の早い時期に自然に出てくるようになります。

興味があるところを読む

醤油漬けや餃子のレシピ

こちらの記事をご覧ください。

行者ニンニクの育て方

苗(根だけでも大丈夫)さえ手に入れば、とても簡単に育てられます。
「育てる」と言うよりも、定植したら「ほっとくだけ」で野生化していきます(肥料も除草も不要)。
野生化させる上で超重要なのは植える場所・・・後述しますが半日陰に植えてください。
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表

種からだとかなり時間がかかり大変なので、是非とも苗を入手して下さい。
苗からなら畝立ての必要も無いし、肥料も要りません。

スポンサーリンク

苗(根)の入手

普通のお店で購入すると、結構な値段ですが、8月以降にオークションに出品されるのを落札すれば、かなり安く手に入ります。
じっとタイミングを待てば、50株で千円程度の出品もあります。

これはオークションで落札した苗で、約150株あります。

苗の植え付け

苗(根だけの場合もある)の植え付けは、夏以降であればいつでも良いですが、できれば冬前に根を張らせてやります。
行者ニンニクは、夏には葉を落として休眠します。

落札した行者ニンニクの根に付いている土のpHを測ると6.3でした。
同程度のpHの土に植えれば安全ですが、弱酸性であれば問題無く根付きます。
今回はpH6.2の半日陰の畑と、pH6.5の山桜の下(半日陰)に植えています。

半日陰は雑草が育ちにくいため、行者ニンニクが勝って、どんどん増えていきます。
日向に植える場合は、除草が必要です(放っておくと、行者ニンニクは数年で消えてしまいます)。
野生化のためには必ず「半日陰」に植えて下さい。

半日陰の場所に植えれば、除草しなくても大丈夫。
自然に野生化していきます。

山桜の下に定植。
こちらも半日陰。

フキが生えてるような場所なら最適です。
4月に入るとフキの側に出てきます。

定植したら、今年はもうやることはありません。
夏の終わり頃には葉が落ちて休眠に入ります。
来年の春先までお別れです。

行者ニンニクとフキは同じような場所が好きです。
一緒に植えてもお互いを嫌いません。
両方同時に野生化してしまうのも楽しい。

スポンサーリンク

翌年以降

翌年の春一番で芽が出ます。
冬越えすれば完全に根付いていますが、2~3年は収穫しません。
行者ニンニクは球根で増えるのですが、球根が太るのを待ちます。

春の草が生える前に、一番で芽を出します。
春先はフキノトウと、行者ニンニクが目立ちます。
そして雑草が生い茂る頃には、種を付けて枯れていきます。

未だ球根が小さいので、びっしりとは生えません。

同じ場所の3年後。
びっしり生えそろってます。

5年後。
完全に野生化しました。

山桜の下に定植した行者ニンニク。
こちらも完全に野生化してます。

スポンサーリンク

収穫

何本か掘り出して、球根の様子を見ます。
球が太っていたり、分球していれば収穫可能です。
それでも葉っぱ全部を採るのではなく、全体の株から少しずつ、葉だけを採るようにしてください(茎部分はできれば採らないであげて下さい)。

ちょっと気を遣ってやれば、恐らく永遠に生えていると思われます(2003年に定植して、2024年現在も変わらず自然発生している)。
収穫した葉を使って、餃子や醤油漬けを作るととてもおいしい。
なんと言うか「ニラではない」「ニンニクとも違う」・・・そんな餃子や醤油漬けが食べられます。

このぐらい大きくなっても固くありません。
餃子と醤油漬け用に葉っぱを10枚ほどもらいます。
一株から沢山採らず満遍なく採るようにして下さい。

スポンサーリンク

増やし方

行者ニンニクは種でも株分けでも、増やす事ができます。
薦めの増殖方法は株分けです。
種からの苗作りは、かなりじれったいので、球根を株分けする方法をお薦めします。

定植後3年ほどすると、球根が何個かに分かれて、新しい茎が並んで出てきます。
この球根を掘り出して、手で分けて植えてやれば簡単に増やせます。
野生化のために定植する場所は必ず「半日陰」です。

種から苗を作る場合は、まず種を集めることから始めます。
ただ種ができるのは、5~8年以上過ぎた株だけです。
夏前に花が咲き、種ができるので、これを集めます。
休眠打破は不要で、採った種は直ぐに蒔いてください。
苗床に蒔けば発芽しますが、なかなか発芽しないので、数日間の吸水後に蒔きます(水を腐らせないように注意)。

古い株の蕾。
これは20年生です。

花が咲きました。
間もなく種が採れます。

種だけ刈り取ってきました。
数日放置して乾かします。

中の黒いのが種。
シワのないつやつやした種を使います。

乾くと種が自然に落ちてきます。

自然に落ちた種からも発芽しています。
これを移植しても良いし、株分けしても良いし、数年経つと色々な方法で増やせます。

スポンサーリンク

行者ニンニク情報

 ギョウジャニンニクはユリ科ネギ属の多年草。
 同じ属にタマネギ、ニンニク、ニラ、ラッキョウなどがある。
 ネギ属の植物ということで、ネギ坊主と同じような花を付けゴマ粒大の種ができる。その種を地中にまいても、その年(1年目)に芽は出てこない。というより芽が出ても土の中にあるので地表に出てこない。
 2年目の春にようやく芽を地表に出すが、葉は1枚のみ。3年目になって葉が2枚以上となり、4年目になると茎が伸びて花が咲き種がつき始める。ただし株の太さはまだ食用には足りず、5年目以降にようやく鉛筆の太さくらいのギョウジャニンニクとなって収穫できる。
 長ネギのように白い部分を長く(軟白化)すると商品価値が高まるため、もみ殻などを土の上に敷いて育てる場合もある。

 苗生産については以下の点に留意してください。
 1 種子を播いてから収穫(葉長20㎝)までの期間は5年以上かかる
 2 播種は7月に採取した種子を直ちに箱播きし、翌年の10月に葉が枯れたら露地圃場に定植
 3 定植時に根が傷むと生育が悪くなるので充分注意する
 4 標高800m以下では6月~9月に遮光する必要がある(半日陰に植えれば不要)。
 5 施肥は萌芽前に化成肥料をチッ素成分で10kg/10a程度施用する

※なお栽培については、井芹靖彦著「新特産シリーズ・ギョウジャニンニク」 農文協1800円。

スポンサーリンク

購入リンク

普通のお店で購入すると結構な値段です。
8月以降、オークションに出品されるものを落札することをお薦めします。

スポンサーリンク
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


興味があるところを読む