根が非常に広く張る(直径5m以上)ので、プランターでの栽培には向いてません。
オクラは簡単に作れて収穫量の多い野菜です。
自作すると特有のぬめりが濃くなり、栄養満点なオクラが手に入ります。
栽培はジャガイモほど簡単ではないですが、種蒔きの時期を間違えなければ大丈夫。
花が咲き始めれば、もう食べるのが追い付かないほど実がなります。
オクラの育て方
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
播種時期:5月中旬~6月
使用品種:エメラルド
畝高:低い
畝幅:100cm(マルチに2列植え)
※岩手県中部に於ける、ここ10年ほどの実績に基づいています。
オクラは苗を売ってますが、種からでも至って簡単です。
品種はエメラルド(色々な品種を栽培しましたが、エメラルドが一番美味しい)。
エメラルドは味とともに「実を大きくしてしまっても柔らかい」ところが長所。
取り忘れても一日か二日なら、おいしく食べられます。
なにしろオクラは成長が早いので、結構取り忘れちゃうんですよね。
自作するとぬめりの強い栄養豊富なオクラを収穫出来ます。
種蒔き
お薦めは「6月にマルチに直播き」。
苗を作っても、直播きでも、どちらでも同じように育ちます。
オクラと落花生は、発芽や生育の適温が良く似ています。
マルチを張るときに、少し長目に敷いて落花生の植え場所も同時に作ってしまう。
地続きで作業できるので、マルチを二回張るより効率的です。
少し早い時期に作り始めるなら、加温しての苗作り、暖かくなってからなら直播き。
地温25℃以上が必要ですが、6月に直播きすれば苗作りしたものに追いつくので、マルチへの直播きをお薦めします。
もし苗から作る場合は、ポットに3粒ほど蒔き、間引きしません(密植状態のままで定植し、そのまま育てる)。
直播きでも同じように、3粒ほど蒔いて間引きしません。
どちらも3日ほどで発芽します。
オクラで気を付けるのは温度だけ。
寒いと育たないので、十分に暖かくなってから始めて下さい。
小豆や枝豆の種蒔きの少し前頃なら安全です。
実は1粒蒔きでも5粒蒔きでも構わないし、間引きしても平気です。
また暖かければマルチしなくても育ちます。
この記事の後半には追肥や収穫の作業がありますが、追肥しなくても平気だし、収穫が遅れても硬くなるだけです(茹でて食べるか捨てれば良い)。
「おいしい野菜を手間なく作る」のが家庭菜園です(最高の収益が必要な場合は、サカタのタネの記事を参考にして下さい)。
オクラは根が少ないのでジフィーポットも有効です。
定植
最適土壌:pH6.0~6.5
発芽地温:25~30℃
生育適温:20~30℃
株間:25~40cm
事前に畑に苦土石灰と牛糞堆肥を施してください。
苗を作った場合は、発芽してから二週間ほどで定植します(オクラは根の回りが早いので早めに定植する)。
なお根がまばらなので、定植時に根鉢を崩さないように注意して下さい。
発芽して二週間ほど経った苗を定植しました。
ネキリムシ対策にネキリトンを使ってます。
オクラは高温が好きなので、苗帽子で保温しています。
この畑ではマルチもしています。
追肥と収穫
定植後は様子を見ながら化成肥料を追肥します。
播種から二ヶ月ほどで花が咲き、実が付き始めます。
花が咲いたら追肥は少なくしてください(肥料が残るとおいしくない)。
肥料は多いほど味が落ちます。
また背ばかり伸びて倒れやすくなる。
株の勢いを良く見て、最低限の追肥としてください(株が風で倒れるようでは肥料が多すぎ)。
最大の収量を狙わず、最大のおいしさの方を狙って下さい。
どんどん収穫します(来年の種用に、初期の実の3本ほどは残す)。
風当たりの強い畑の場合は、収穫した位置より下の葉っぱを手でポキッと折って削除します。
自家採取する場合は、下の方の実は残しておいてください。
花も天ぷらで食べられます。
こうなるともう次々に実が付くので、少し小さくてもどんどん収穫します。
小さい方が柔らかくておいしい。
採種
雪が来る頃に来年用の種を採ります。
一房あれば十分。
自家採取した種は発芽率抜群です。
またこうして自家採取を続けていると、自分の畑に合った品種になっていくとのこと。
真っ黒くて、良い種がぎっしり詰まってます。
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