この記事ではシシリアンルージュをご紹介します。
ハイギャバのベース品種であり「調理用トマトの傑作」と言われてます(普通のトマトの何倍もの栄養がある)。
味が濃いので生食でも調理してもドライトマトにしても良い傑作品種。
しかも初心者でも簡単に栽培できるミニトマトです。
この記事ではソバージュ(放任)栽培はしていません。
料理に使うと凄くおいしいトマトを育ててるんだ。
普通のトマトと違うので御座るか?
うん、味が濃いから料理に使うと旨いんだ。
ドライトマトもおいしいよ。
栄養豊富なミニトマト
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
とにかく栄養豊富で、普通のトマトに比べてリコピン8倍、グルタミン酸が3倍、コラーゲンの主成分が6倍などと言われてます。
生で食べては水気の少ない味の濃いトマトという感じですが、調理用トマトの傑作と言われるだけに、料理に使うと更においしくなります。
オリーブオイルで炒めて塩で食べるだけで既においしいですから、煮込み系の料理にはとても合います。
またドライトマトもおいしい。
桃太郎などとは異なり水分が少ないので、調理する際に他の素材の味を薄めません。
ハイギャバ・シシリアンルージュはGABAを豊富に含んだトマトです。
GABAはアミノ酸の1種で、近年、高めの血圧を下げる効果やリラックス効果が期待される機能が注目されています。
軽く干した半生のドライトマトをピザに使うのも味が濃くておいしい。
栽培方法
トマト栽培なので畑には苦土石灰を多めに入れ(足りないと尻腐れ症が出る)、風通しの良いところで育てます。
マルチはしてもしなくても構いませんが、マルチすると少し多めに収穫出来ます(マルチ無しでも問題が出るわけではない)。
このトマトは栄養豊富で大量に実が付くので、追肥で木の勢いを維持しながら実を採るようにします。
「そこそこ採れれば十分」と言うことなら、追肥もマルチも不要です。
最近はシシリアンルージュの苗を市販してるので、購入して育てることをお薦めします。
種から始める場合は、2月の中旬に苗作りを始めてください(岩手中部の場合)。
種まきしてから定植(5月初旬)するまでに70日ほどかかります。
市販苗
5/1
これは市販苗ですが、少しヒョロッとしてます。
シシリアンルージュの苗は細めのものが多いようです。
茎を太らせるために水を切った状態で養生し、花が咲いたら定植します。
原産地(南米アンデスの高原地帯)は・・・
・強い太陽光
・冷涼で昼と夜の温度差が大きい
・乾燥している
などの条件の土地です。
これらを留意して育てます。
つまり「日当たりが良く、水はけの良い乾燥した畑」を使います。
トマトを湿度の高い畑に植えると、病気が出やすくなります。
家庭菜園でトマトの病気が出ると、恐らく全滅しますから「乾いた畑」を使う事をしっかり守ってください。
定植~
トマト栽培は、畑に苦土石灰を多めに入れます(pH6.5~7)。
いつもと同じように牛糞堆肥も使います。
根は直径2mほどの長さになるので、通路を広目に確保します。
通路は歩くためと言うよりも根を張るためにあります。
一般的にトマトは、生育適温が20℃以上で、さっぱりとした涼しさを好みます。
また昼夜の温度差が大きいとよく育ちます。
陽当たりと風の通りの良い乾燥した畑に植える。
通路を広目に。
ここでは種苗店で購入したシシリアンルージュの苗を使っています。
良い苗を入手できたら、翌年以降も同じ店から購入すれば間違いありません。
5/18
地這い系トマトではないので、支柱に沿わせて育てる。
シシリアンルージュ以外の品種も植えてます。
育生
定植してから収穫開始まで2カ月以上かかるので、収穫は8月以降になります。
一番果の肥大後から液肥を与えます。
または肥効二ヶ月のマグァンプK 小粒も使えます(中粒や大粒では肥効が長すぎる)。
肥料切れをおこさないようにすると沢山収穫できますが、葉の先端が丸まらない程度に押さえてください。
一般的には「奇数段の花が咲いたら追肥する」と言われてますが、機械的に追肥するのではなく、先端部分の葉の丸まり具合で判断してください。
液肥は「直ぐに効き、直ぐに切れる」ので、効き目をコントロールしやすくお薦めです。
6/25
実が付いてます。
苗を大きくしないように、茎が太くなるように肥料を減らして育てます(ガッシリするように育てる)。
6/30
急激に大きくなります。
この時期の追肥は難しい。
実ではなく株の天辺の葉の具合を見て追肥します。
勢いが無ければ少し追肥して下さい。
追肥する場所は葉の先端辺りです(通路またはマルチに穴を空けて追肥します)。
7/14
順調。
実が3段から4段付いた。
そろそろ再度の追肥の時期ですが、勢いがあれば不要(おいしいトマトを採りたいので、なるべく少ない肥料でギリギリに育てて下さい)。
この写真程度に育っていれば、追肥は不要です。
とにかく肥料は最低限にして下さい(肥料が多いと不味くなります)。
茎止めクリップを使って支柱に沿わせます。
高さが2mほどになったら先端を摘芯してください。
収穫
8月初旬。
定植から2ヶ月ほどすると収穫が始まります。
どの品種も一斉に収穫です。
こちらは同時期に定植した桃太郎。
トマトは定植から2ヶ月ほどで収穫が始まります。
こちらは同時期に定植したアイコ。
どの品種も同時期に収穫を迎えます。
この実は生で食べてもおいしい。
一気に収穫する場合、完熟した実は生食用とし、色の薄い実は追熟して調理向きとすると良いようです。
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