雑草対策としてクリムゾンクローバー、ナギナタガヤ、ヘアリーベッチ、シロツメクサなどを栽培しています。
グランドカバーや緑肥として、また雑草との混生などを試験しました。
この記事ではクローバーの斜面での栽培結果をご紹介します。
なぜ斜面に?
雑草管理に関する記事の一覧はこちらです。
自走式の草刈り機を使うと、少しぐらい硬くて大きい草でも大して気になりません。
つまり自走式草刈り機の入れる平らな場所をクローバーにする必要は無い。
一方、斜面は刈払機しか使えないので、斜面こそクローバーにする価値があります。
斜面のクローバー化の栽培結果を紹介します。
手順
種まきは9月初旬に行います(雑草の発芽が減る時期に合わせます)。
事前に除草する必要があるので、8月に作業開始しました。
全体の手順です。
1,除草剤を撒き(雑草の根を枯らす)
2,草刈りし(残った草を除去)
3,下草が芽吹くのを待って再度除草剤
4,播種
この方法で試してます。
なおここで使う除草剤は「葉から入って根まで枯らす」タイプのグリホサート系除草剤です。
詳細な手順は以下の通り。
作業開始
- 除草剤を撒く。
- 除草剤が根に回るまで12~24時間程度放置する。
長時間放置すると草が倒れて刈りにくくなる。 - 刈払機で草刈りする。
地面が露出するよう丁寧に。 - 半月から一ヶ月ほど放置して、雑草の種の発芽を待つ。
- 除草剤を撒く。
- 除草剤が根に回るまで12~24時間程度放置する。
- 地面をガリガリして土面を露出する。
草が伸びてても刈る必要はない(どうせ枯れるので)。 - 播種。
斜面なので雨で流れないように踏ん付けるなどして鎮圧。
上の方に濃く撒けば雨で流れてバランスが取れます。 - 3日間は水が必要。
曇りや雨の日を狙って種蒔きします。
除草
8/12
作業開始。
雑草の根を枯らすため除草剤を撒いて24時間後に草刈り(長く時間を空けると草が倒れて刈りにくくなる)。
種が土に密着しないと発芽率が悪くなるので、地面を少し削りながら丁寧に草刈りしました。
明日は台風崩れの低気圧で大雨との予報なので、種が流れる可能性が有るので、明日以降に種蒔きします。
8/19
除草剤を撒き → 草刈り → 一週間放置。
これでまた草が出てきました。
もう一週間ほど放置して草を出させ、再度除草剤を撒きます。
この斜面で実験します。
8/11
除草剤をかけてから草刈り。
8/19
一週間後。
播種と育成
9/2
播種。
除草剤 → 草刈り → 25日放置 → 除草剤 → ガリガリ → 播種 → 長靴で踏ん付け → 水遣り中。
25日放置したら大分草が出てきたので、再度除草剤を撒いてから種蒔き(蒔きながら靴で踏ん付けた)。
雨が降るとの予報でしたが、例によって天気予報はメチャクチャでちっとも降らず。
仕方ないのでじょうろで水遣りしました。水遣り二日。
良く見たら発根してました。
9/4
播種後の水遣り中の様子。
9/4
播種48時間後。
播種から72時間経過。
根長1cm。
播種から96時間経過。
9/11
播種9日後。根長2cm。分岐。
本葉が一枚あります。
9/18
播種から16日経過。
斜面全体が緑色になってきた。
完成
10/14
播種から42日経過。
びっしり生え揃いました。
9月初旬の種蒔きであれば、雑草に負けないので手を抜けます。
まとめ
斜面へのクローバーは良い結果でした。
この後、数年を経ても消えることはありませんでした(雑草も少し出てきてます)。
種蒔きの時に斜面は雨で種が流れてしまうので、その辺を工夫する必要が有ります。
平地にクローバー
記事の分量が多いので別記事としました。
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