育て方が簡単、成長が早い、初秋まで収穫が続く、そして採れる量が多い。
家庭菜園にはピッタリの性格を持っているので、こう言う野菜は作らないと勿体ない。
万願寺唐辛子や甘長とうがらしのF1種です。
苗作り
その他の野菜の栽培方法はこちらです 野菜一覧表
この頃は人気が出てきたので、苗を市販してる場合があります。
もし売っていたら購入することをお勧めします。
これなら畑に定植するだけなので、一挙に手間が減ります。定植作業へジャンプ
栽培が簡単、成長が早い、初秋まで収穫が続く、そして採れる量が多い。
味や見た目は万願寺唐辛子そのままですが、とにかく採れる量が多く丈夫です。
しかも収穫が長続きするので、家庭料理の大きな味方。
甘とう美人があれば万願寺唐辛子は要りません。
さすがタキイが気合を入れて作った種だけあって良い野菜・・・人気が出るのも納得。
甘とう美人は必須野菜なので、作る方も気合が入ります。
苗作りの開始時期
苗が完成するまでに二ヶ月ほどかかります。気象庁の気温データ(北上)
甘とう美人の生育適温は25℃以上なので、お住まいの地域の平均気温がこれを上回る頃に定植できるよう、苗作り開始のタイミングを見計らって下さい(育成時に温室や苗帽子を使うのであれば、早めに始めることもできます)。
用土
苗作りには根回りの良い培養土を使います。
サカタのプライムミックスTKS-1も良い土です。
これはふわふわした軽いタイプ。
苗作りはどの土でも大差無さそうに思われますが、実はかなりの差が出ます。
発芽するまではどの土でも良いんです。ホームセンターの特売品でも発芽までは同じように行きます。
ところが成長し始めると、どんどん差が出る。
軽い土は空気を沢山含むので、根の増え方に大きな差が出ます。
苗は上よりも下が大事。
根張り。
これが一番重要。
苗作りには必ず専用の、ちょっと値段の高い培養土を使うのがコツです。
プライムミックスは軽く使いやすい土です。
さし芽種まきの土も根回りの良い軽い培養土です(肥料が全く含まれていないので液肥で補う)。
液肥の使い方はこちらを参照してください。
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種蒔き
苗は3本あれば家族二人なら十分です。
ただ安全を見て5本ほど作ります。
途中で枯れる場合(ネキリムシにやられるなど)もあるので多めに作るのが無難です。
予備苗として定植せずに残しておき、万一の時に使います。
残ったら畑の隅にでも植えてしまってください。
甘党美人はピーマン系なので高温で発芽します。
ビニール温室などで30℃を維持してください。
筆者は「発泡スチロールBOX+電器あんか」で保温してますが
このような発芽マットもあります。
30℃を維持して6日で発芽。
即座に陽に当てます。
これは朝の8時頃の様子。
午後の1時頃の様子。
早くも緑化しています。
春先は寒いので温室で育てます。
鉢上げと定植
一ヶ月ほど育てたら鉢上げします。
比較のため、同時に万願寺唐辛子の苗作りもしてますが、やはりF1種の甘とう美人の方が成長が早い。
味も変わらないので、甘とう美人だけあれば十分です。
プラグトレイを使わずに、鉢に直接播種すれば鉢揚げの手間がなくなります。
鉢上げ
一ヶ月後。
プラグトレイを使ってるので早めの鉢上げ。
左側の5本が甘とう美人。
右側は万願寺。
定植
最適土壌:pH6~6.5
連作障害:あり(3年)
生育適温:25~30℃
鉢上げから2週間ほど育てたら定植です(一番花が咲く前)。
畑の最適土壌pHは6~6.5なので、必要であれば苦土石灰を施します。
牛糞堆肥を使えば元肥は不要です(やたら肥料を入れないことが大事)。
寒さには弱いので、苗帽子などの防寒対策も考慮して下さい。
家庭菜園ではやたら肥料を入れないで下さい。野菜栽培の注意点
肥料が多い野菜は繊維っぽく、また味も落ちます。
様子をよく観察して、最低限の肥料で育てるのが、美味しい野菜を収穫するコツです。
左側が甘とう美人。
右側の小さいのが万願寺。
同じ環境で育てても、これほど大きな差が出ます。
十分な根張り。
この程度の根量があれば活着がスムースに行きます。
マルチして植えつけました(予備苗を残してます)
気温によっては苗帽子や行灯を使ってください。
この頃は市販苗もあります。
苗作りが面倒なら購入してください。
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収穫
定植後の育成は、一般的な唐辛子などと同じです。
一番花より下の脇芽をとる、株を育てないなら一番花や二番花を削除するなど。
そして定植から二ヶ月、播種から約4ヶ月経過。
甘とう美人に実が付きました・・・ピーマン系は苗作りに時間がかかります。
万願寺も花は着いてるので、間もなく実が付くはず。
万願寺の株の大きさは、甘とう美人の2/3ほど。
そろそろ収穫。
次々に出来るので、どんどん収穫します。
鋏を使わなくても、手でポキッと取れます。
早め早めに収穫する方が沢山の実が採れます。
9月の中旬。
万願寺は気温が下がると黒くなります。
味などは変わりありません。
おいしい、沢山採れる、栽培簡単、長く採れる。
虫もまったく付かないし、丈夫だし、剪定なども不要です。
しかも背が高いので周りの除草も不要。
畑に行けば勝手になってる甘とう美人。
これほど便利な野菜は滅多にありません。
味も良いので、ピーマンもシシトウもすっかり作らなくなってしまいました。
甘とう美人・・・お薦めです。
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